勉強法

公開!医学部小論文の攻略法

医学部で小論文が課される理由とは

医学部が小論文を課しているのは、

 

①課題の文章や資料を通して、筆者の主張や資料の内容を客観的に読み解く力があること
②出題者の意図を把握したうえで、自分の主張を筋道立てて説明する力があること
③医師に必要とされる資質・適性や、医療問題・社会問題についての基礎的な知識があること

 

以上の3点を審査するためです。他学部とは異なり、医学部は将来の職業と直結します。したがって、医師としてふさわしくない人物が医学部に入学し、医師となったら、患者に被害が及んでしまうかもしれません。大学側はそうした人物を見抜くために、小論文や面接を課しているのです。

 

とくに女子受験生は、きめ細やかな心遣い、思いやりのある対応ができることを強くアピールしましょう。たしかに、女性医師の多くは気の強い人が多いようですが、その裏には深い愛情があってこそ患者さんに信頼されるのです。コミュニケーション能力が高いのも女性の魅力の一つです。ぜひ自分が医師に向いていることを具体的に採点官にアピールする意識をもって論述してみましょう。

小論文攻略のための論証パターンを知ろう

合格レベルの実力を身に付けるには、小論文の基本的な書き方をマスターする必要があります。たとえば、「序論→本論→結論」というパターンに乗せて書いくという方法があります。

 

序論では、与えられた課題文の要旨を簡潔にまとめたり、これから論じる話題を明確にするために問題提起をします。

 

本論では、自分の立場を明確に示してから、その理由や具体的な事例を挙げます。その際、自分が体験したエピソードやニュースなどで見聞きしたデータを証拠として示し、言葉を言い換えながら詳しく説明します。

 

さらに、自分の立場だけを一方的に書くのではなく、反対の立場にも譲歩しながら、一定の理解を示すことも大切です。とくに医療倫理をテーマとする場合、白か黒が言い切れない場合があります。そういう場合は、対立する2つの利益を比較考量し、「たしかに~、しかし~」といったように途中で悩みを見せながら、最後はどちらかを優先して結論を明示します。

 

結論では、いままで述べたことを簡潔にまとめ、本論で述べた自分の立場を再度書きます。制限字数が400字程度の場合は、自分の立場を1回書けば十分です。

 

論証パターンの例

 

序論  課題文の筆者は、~と述べている。では、~だろうか。

本論  私は~。なぜなら~。たしかに~。しかし~。たとえば~。

結論  以上より、私は~。

説得力ある小論文には日々の情報収集が不可欠

小論文を書くうえで最も大事なことは、結論に至るまでの論証プロセスに説得力をもたせることです。採点官を納得させるような説明が求められます。できれば定期的に、学校や塾、予備校の先生に答案を添削してもらいましょう。第三者から添削してもらうことで、自分の弱点を客観的に知ることができ、飛躍的に論述力が高まります。一定の論証パターンをマスターしたら、こんどは内容面にシフトし、頻出テーマについての知識をマスターします。

 

知識をマスターするには、普段から医療問題・社会問題のニュースを新聞やインターネットでチェックしたり、興味のある本を読みながら、最新の事情や深い教養に触れることが効果的です。これにより、AO・推薦入試・編入試験にも対応できるようになります。

 

AO・推薦入試・編入試験で出題される小論文は、最近の新聞記事を題材としたものや、医師としての資質・適性を問うものが多いのです。したがって、実際の社会のなかで問題となっているニュースを把握したり、命の尊さや人間性の豊かさなど、書物を通じてさまざまな価値観に触れることが必要です。試験対策を目的とするのではなく、この先、医師として生きていくうえで必要な一生モノの教養を身につけましょう。