獨協医科大学医学部公募推薦入試(地域特別枠)合格者の自己申告書

獨協医科大学医学部公募推薦入試(地域特別枠)合格者の自己申告書

一読了解!合格者の見事な自己申告書

獨協医科大学医学部公募推薦入試(2010年度)に合格したROさんの自己申告書をご紹介します。ぜひ、自己推薦書作りの参考にしてみてください。

医学部を志した理由

両親、祖父、叔父など周囲に医師が多く、物心ついた時から医師という職業はとても身近な存在でした。小学生だった時、同級生から私の父に怪我を治してもらったという話を何度か聞くようになり、父のやっている医師という仕事は人から感謝される仕事なのだと意識し始めました。それが医学を志したいと思った最初のきっかけです。

 

そして同じく小学生の時に救命救急医の生活を描いたドラマを見ました。その時クラッシュ症候群の患者や、集団食中毒感染など緊急を要する患者と接する緊張感に刺激を受け、医師になったらそういう世界で活躍したいとい思いました。そして今年のはじめ、私の親しくしている友人が死に直面しました。幸い命は取り止めましたが、長いリハビリ生活を強いられ、現在も治療中です。

 

その事故を通して、医療の必要性を肌で感じました。友人が死に直面することで命の大切さや生きていること、健康であることの難しさについて考えさせられ、その命を直接手術という物理的な方法で守る医師になりたいと強く思いました。

本学を志望した理由

貴校の大学病院は2010年からドクターヘリを導入し、8月までにすでに145件の出動要請があったことや、日光医療センターは週1回のペースで無医村地区に医師を派遣しているなど、地域医療に貢献していることを調べ知りました。私はその地域医療に対する姿勢に深く感銘を受けました。

 

また、私は貴校の6年間一貫のクサビ型教育カリキュラムで、医学だけでなく、哲学、宗教、法律、文学、メディアなどの科目を通して、人間はどのように生きるべきかという生命倫理を学び、人間性豊かな医師になりたいと思っています。

 

「コミュニティヘルスインターンシップ」という早くから現実の医療の難しさを体験できる点にも魅力を感じました。高2の時に、貴校のオープンキャンパスに参加しました。校内や大学病院を見学した時に、案内役の医師の方が大学での生活について実際どのような感じなのかを詳しく説明してくださいました。

 

たとえば、部活動がとても盛んで、大半の学生は部活をやっていることや、1年の時は車での登下校が禁止されていることなど、現実的なことをいろいろと知ることができました。こうした体験から、私の大学へのモチベーションが一気に上がり、益々貴校で学びたいという気持ちが強まりました。本当にとても良い経験となりました。

推薦入学を希望した理由

まずは自分が中学・高校でがんばってきたことを評価してもらいたいという気持ちがあります。たとえば、私は6年間部活動を続け、最後には決勝進出という結果を残しました。また、6年間無遅刻・無欠席でした。無遅刻・無欠席は寮という厳しい環境で規則正しい生活をし、集団行動における協調性を身につけたために達成できたことだと思います。

 

さらに、推薦入試は、一般入試よりも合格発表が早いため、大学へ向けた勉強を早く始めることができるというのも一つの理由です。私は物理を受験科目として選択しました。高2で生物を学習し、生物に対する興味はあったものの、高3では入試を優先し点数の取りやすい物理を選択しました。医学部の勉強には生物の知識が必要不可欠なため、物理選択の学生は入学してから少し不利だという話を聞きました。したがって、少しでも早く合格して生物選択者に負けないように、生物の知識をなるべくたくさん蓄えてから入学したいと思い、推薦入学を希望しました。

あなたの長所および短所

自分とは考えの違う人でも受け入れられるというのが自分の長所の一つだと思います。私は6年間の寮生活でさまざまな性格の人と共に生活してきました。その結果相手の性格に合わせて最善の対応が自然ととれるようになりました。したがって、友達と口論になっても冷静に相手の立場を考え、共通理解を図ることで解決できました。また、同じく寮生活を通してみんなの意見を大事にすることができるようになりました。寮では自分勝手な主張は認められません。常に全体の意見を尊重し、他人のことを考えることの大切さを学びました。

 

これに対して短所としては、興味のないことには受動的になってしまうというのがあると思います。そうはいっても、医師はさまざまな患者とコミュニケーションをとらなければなりません。患者がもっている興味・関心は人それぞれなので、医師はさまざまな分野の知識をもちあわせる必要があります。したがって、今後は視野を広げ、まずは自分の知らない分野の窓を自分から開けてみるという姿勢を心がけたいと思います。

高校時代の課外活動(ボランティア活動を含む)

クラス会計を高校3年間やりました。それによってお金の大切さや期限通りに全員から集金することの難しさを学びました。また、中高6年間野球部に所属していました。特に高校2・3年の時はとても辛い練習を続け、個人的にも一層熱心に取り組みました。そして、高校3年の時は中心選手として活躍し、約30年ぶりに夏の甲子園地区予選大会の決勝まで勝ち進みました。野球を通して学んだことは、自分の役割を自覚したうえで一体となって勝利を勝ち取る大切さ、そして集団プレーは全員の気持ちが一つの方向に向かった時初めて結果を残すことができるということです。

 

こうした野球から学んだことは、将来チーム医療を行っていく中で看護士や薬剤師などさまざまなスタッフと一体となって治療していくこと、そしてその中心で医師としてリーダーシップをとっていくのに必ず役立つと思います。

表彰および資格等(表彰状等ある場合は、A4サイズの写しを添付すること)

中高6年間1日も学校を休むことなく皆勤賞を受賞しました。大学生になってからも学校は絶対に休まないという姿勢は持ち続けたいと思っています。また、中学3年の11月に英検準2級を修得したものの、高校入学後は部活動と受験勉強が忙しく、2級以上に挑戦することができませんでした。大学進学後は、TOEICやTOEFLなど英語の資格を修得して海外研修へ参加したいです。さらに、将来医師となったとき外国人の患者やスタッフがいた場合にスムーズにコミュニケーションをとれるように、十分な英語力を身につけたいと思っています。

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