高3生コース

高3年生向け 科目別学習アドバイス 化学編

9月までに全範囲を一通り終わらせよう

化学は理論分野のように公式を使って解く問題と、無機分野のように知識を問う問題に大別されます。公式を使って解くというと数学のような難しさを感じてしまうかもしれませんが、数学とちがって図形的な考え方がほとんど必要とされません。また、知識を問う問題についても、基本をきちんと学習していれば答えられるものです。どちらにしても、問題集や過去問で勉強したのと同じような問題がそのまま、模試でも入試でも出題されます。そのため、化学は勉強量がそのまま実力になりやすい科目です。まずは問題集で勉強し、それを仕上げてから過去問に取り組むようにしましょう。

無機分野や有機分野の知識は、どのようにして身につけるか自分なりの勉強法を確立していくことが重要です。語呂合わせが載せられている参考書を使ったり、複雑な構造式を形のイメージで覚えてみたり、図録を見て印象に残すようにしたり、図を書いてノートをつくったりといった勉強の工夫が必要です。そのうえで問題集を解くこともしましょう。とくに無機分野については、無機専用の問題集を活用すると、受験で問われる知識をおおよそすべて網羅することができます。

私立医学部入試では無機分野より有機分野のウェイトが大きく、また有機分野のうちでも合成高分子より天然高分子が頻繁に出題されます。そして有機分野は、たんに知識が問われるばかりでなく、実際に知識を活用できるかということも、構造決定のような問題では問われます。どのような構造式が考えられるかすべて書き出すことや条件に合う構造式をしぼることは、有機分野に特有の問題と言えます。うまく答えが出せるようになるまで類題の練習をいとわず重ねることで上達します。

高3になると、毎日化学を勉強する時間をさくことはなかなかできません。1週間のうち化学の勉強にあてる時間の計画を立ててください。夏休みが終わるまでに、理論で弱点となっている単元の克服と、無機分野の学習、そして高分子化合物までふくめた有機分野の勉強を終えてください。9月以降から志望校の過去問を解いて、時間配分など実戦的な対策を練りましょう。