『1年で医学部に合格した人が実行している勉強法』

私立医学部志願者数、ついに10万人を突破!

超難関の医学部入試で合格を勝ち取るには、早い段階から、しっかりとした基礎学力の土台造りと、さらには、苦手科目の克服をすることが必要不可欠です。というのも、どこの学部の入試も倍率が低迷するなか、医学部入試だけが年々倍率が高まり、10倍20倍が当たり前の状況になってきています。私立大学医学部の志願者数(延べ人数)は2014年度入試以降10万人を超えています。

“受かる受験生”と“受からない受験生”との差

ところが、一般的な傾向として、高校生のときは総合予備校に通ったもののどこにも受からず、浪人が決まってから医学部専門予備校に流れるケースが多いのが現状です。たしかに、志望レベルが難関国公立で学力水準が高く、自力で医学部入試を突破する精神力を備えている人の場合は、大手予備校の上位クラスが合っているでしょう。そこのトップ層に入りしっかりついていくことが至上命題となります。

 

しかし、そうでない人にとって、大手の総合予備校の授業は100人前後の大人数教室で、範囲を広げて最大公約数的な内容を扱うため、最短で医学部入試に合格するには難しいのです。また、私立中堅レベルの過去問対策はあまり授業では扱わないため、自分でやらないといけません。

 

無防備にとりあえず医学部を受験するという姿勢は、受験生活を1年、いや2年延ばすことになりかねません。何年も結果がでない受験生もいるのは確かですが、それはやみくもに漠然とした勉強をしているうちに、気持ちが萎えて、泥沼にはまってしまうからです。医学部入試だけでなく、東大や早慶大入試、司法試験など、超難関の試験に受かるためには、合格者に共通する普遍的な戦略と資質があるのです。

短期決戦における勝者の戦略

戦略を立てるとき参考になるのが「魚鱗の陣」という戦法です。「魚鱗の陣」とは、戦国の武将が敵陣への攻め方として採用していた陣形の一つで、前方に張り出し、上から見ると三角形の形をしており、中央突破を狙うときの攻め方を言います。つまり、狙いを一点に集中させて、一気に突破口を切り開いて、敵陣を掌握するという戦法です。

 

これを受験勉強にあてはめると、まず医学部ならどこでもいいといって、あれもこれも受けようとするのではなく、まずは志望大学を5校プラスαに絞ります。そして、その大学のボーダーラインと現段階での自分の実力とのギャップを認識し、そのギャップを埋めるための学習計画を立てる必要があります。

ゴールからの発想

その際、ゴールからの発想がとても重要です。1年で受かるためには、1年でできることしかしないことです。

 

たとえば、1月の試験当日から逆算して、直前期や冬期には予想問題で実力を完成させ、それには、後期に応用問題や過去問の演習を通して実践的なレベルまで実力を引き上げなければならず、そこでの特訓に耐え得るには、夏期までに前期の基礎内容を血肉化させる必要があり、だとすれば、前期は基礎内容を正確に理解することに集中し、そして、春期は全科目の概要を見渡し、体系的に理解することからスタートする、という長期的な計画を立てます。

バランス感覚

さらに、短期的な計画として1週間の計画をつくり、月曜日から日曜日まで、配点の高い科目や苦手科目を優先して、どこで何をどれだけ勉強するのか、自分の可処分時間を考慮して、バランスよく学習時間を割り当てていきます。毎日、全科目を少しずるやるようにしましょう。

 

とくに数学が苦手な人の場合、数学の陥穽にはまりすぎて、ほかの科目の勉強ができなくなったり、受験勉強そのものが行き詰まってはなりません。数学は受験する大学の傾向に合わせて勉強し、むやみに範囲を拡げないことが得策です。また、使用する教材は各科目これと決めて、それをボロボロになるまで繰り返し使い切ってください。

 

あとは、学習計画を前期から試してみて、調整しながら夏期までに自分の学習スタイルを確実なものにしていきます。勉強法というものは、最初から完成された既成の形があるわけではなく、それぞれ自分にあったものを実際の経験を通じて試行錯誤しながら形作っていくのです。

プラスがプラスを引き寄せる

ボーダーラインの壁を打ち破るには、一人ひとりにふさわしい確固とした戦略が不可欠です。そして、根拠なき自信、究極のプラス思考、ぶれない強気の姿勢も大切です。世間の一般論に振り回されてはいけませんし、マイナスのオーラをまとっている人に近づいてもいけません。

 

実際、合格にはいろんなカタチがあるのです。“やればできる!まだまだできる!もっともっとできる!!” の精神で、明るく元気にいきましょう!

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