『医学部合格者STさんの受験レポートー北里大学医学部指定校推薦入試合格ー』

受験者77名中、49名しか合格しない指定校推薦

女子医のように一般的な指定校推薦入試ではほぼ全員が合格するのですが、北里は違います。試験内容が公開されていないので、その実態についてはつかみにくのですが、北里大学医学部指定校推薦入試(2012年度)に合格したSTさんに、推薦入試の様子をレポートしてもらいました。自分だったらどうするかシミュレーションして、試験対策に役立ててみてください。

面接の内容

形式はグループ面接で、時間はA面接が40分程度、B面接が10分程度です。面接官と受験生の人数はそれぞれ3名ずつで、A面接では内科医と法医学の先生、B面接では学長と地位の高そうな人でした。自己紹介を1分程度でしたあと、資料を3分程度で読み、自分の意見を4分程度で述べ、そのあと討論に入ります。討論にやり方は面接官によって異なり、面接官3名のうち1名が司会をする場合もあれば、挙手制で進行する場合もあるようです。面接官は緊張をほぐそうとしてくれるので、なるべく笑顔でいるほうがいいです。また、他の人の意見もちゃんと聞く姿勢でいることが大切な気がします。

 

A面接(グループ討論)

・なかなか懐かない6歳の男児にどう接するか(短い文章と北里のチーム医療についての図が書かれた紙が配られた)
・東日本大震災発生時、物資もままならない被災地に千羽鶴が贈られるような「だめボランティア」が多くあったが、その行動についてどう思うか
・小児科医に向いていると思うか
・指定校の枠に入るために何をしたか
・自己紹介
B面接(質疑応答)

・自分の特技を踏まえて1分程度で自己紹介
・自分の長所は何か
・医師を志す理由や北里大学を志望する理由は何か
・ボランティア活動をしてきたか
・医療費抑制政策により医師の収入が減るが、それでも医師になりたいか
・医師不足の原因はどこにあると思うか
・地域医療について興味はあるか
・現在少子高齢化が進み、10年後には高齢の入院患者1人あたり医師2人で対応しなければならないが、あなたならどうするか
(一番目に答えなければならず、うまく答えられなかったので、他の2人が意見を言ったあとに、「この2人の考えを聞いて、付け加えたいことがあれば言ってください」と言われた)
・iPS細胞についてどう思うか

小論文の内容

時間は90分で、200字で筆者の意見を要約させる問題と、600字で筆者の意見を批評させる問題でした。文章はA4サイズ1枚分で、草稿用紙と解答用紙と問題の3枚が配布されました。

適性試験の内容

時間は90分で、数学、英語、理科、現代文の総合問題が出題されました。数学では証明問題、英語や理科では200字程度の記述問題などが目立ちました。とにかく量が多いのですが、基本的にその場で判断できる問題が多いので、すぐ出来そうなものからやるといいです。

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