女子の医学部受験を考える

女子の医学部受験を考える

「女子の特性」を生かして、合格を勝ち取る

近年、医学部受験の状況は年々激しさを増していると言えるでしょう。2020年度入試では、私立国立あわせて9,125人の定員数に対して、国立一般入試で22,138人、私立一般入試では94,140人が志願し、医学部は13倍の狭き門となっています。志願者数は年々減少傾向にあるものの、依然として激戦であることに変わりはありません。また、従来であれば国立医学部一本に絞ってきた受験生が私立医学部受験にも参入する比率が年々高まっており、私立の医学部なら入りやすい、という考えが成立しにくくなっています。

しかも、2018年度入試では、東京医科大学で女子受験生を不当に扱う実態が明らかとなり、ますます女子受験生にとって医学部は狭き門と言わざるを得ません。東京医科大学だけではなく、各大学のHPやパンフレットで公表されている男女比率を見てみると、女子の合格者が極端に低い大学を受験する女子は対策に注意が必要です。

しかし、そんな中でも、医学部を志し、合格を勝ち取っている女子は毎年必ず出ています。彼女たちに共通してみられる特徴は、必ずしも「理数系科目に強い」ことではなく、「自らの不足を理解して、それに向き合える」という点だといえます。女子は、男子と比べて体力面など受験に不利な部分もあることは事実ですが、その一方で、学習が一度軌道に乗るとコツコツ真面目に取り組むようになり、途中で脱落しにくい傾向があるなど、女子ならではのアドバンテージもたくさんあります。今回の特集では、そんな女子の特性を生かしながら、医学部合格を勝ち取るための方法を考えていきます。

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