物理科 伊藤 雅彦

伊藤 雅彦

焦らず、じっくり、丁寧に
これが物理を得意にする秘訣

物理

伊藤 雅彦

東京都立大学大学院理学研究科修士課程修了

大事な3つの学習ポイント

勉強をしていく上で気を付けておきたいことは「図を描くこと」「グラフや図から状況を読み取れるようになること」そして「すぐに答えをだそうとせずに問題の条件を図や数式にするとどうなるか考えること」です。

 

図を描くことは何も力学や電磁気学だけではありません。波動や熱力学、原子物理でも図は多用します。図を描くことで問題の状況を頭のなかだけでなく視覚的に整理できるので、その分、脳の容量を問題を解くことに集中して使うことができますし、ケアレスミスも少なくなります。また、図から「どの変数がわかれば問題が解けるか、置いた変数の数に対応する式が立てられるか」というように解法の方針が浮かび上がることも多いです。

 

グラフが与えられる問題の多くはパターンがそのまま使えるものが多いので、事前にそのグラフ特有の考え方などを学んでおけば高得点のチャンスになります。グラフの読み取り方などは何となく理解できた、で済まさずに完璧を目指してください。

 

「すぐ答えをだそうとせずに~」についてはよく(特に高校1,2年生の物理が苦手な子などに)言っていることです。物理が苦手な人は例えば「速さを求めよ」という問いに対してすぐに速さの公式を書いてしまうのです。そしてその公式の中に未知数があるために結局は求まらない、となってしまいがちです。

 

公式さえ書いてしまえばすぐに答えがでてくる問題も中にはありますが、多くは「問題の条件を図や式で表した結果、求めたいものが出てくる」という流れで求まります。公式を使って終わりではなく、この条件は図ではどうなるか、式はどう立つのか、しっかり考えていく必要があるのです。ここで大切なことは通常の医学部で完全に初見というタイプの問題はあまり出ない、ということです。事前にしっかり標準レベルの問題集を終わらせておけば、図の書き方や式の立て方は自ずとわかるようになっていますし、医学部特有の特殊な問題は過去問を解いた上で基礎学力がついているなら立式できるはずです。

 じっくり考え抜くことが大切

よくある相談のなかに「物理は1問解くのに時間がかかりすぎる」というものがありますが、これはもう必要な時間だと思ってしっかり考えて解いてください。物理は時間がかかります。その分、1問1問の内容は濃く、重要なパターン問題の考え方はほぼそのまま入試に出ることも多いのであせらず着実にできることを増やしていきましょう。

合格実績

北海道・東北・秋田・筑波・千葉・新潟・信州・名古屋・順天堂・国際医療福祉・慶應義塾・東京慈恵会医科・日本医科・東京医科・杏林・岩手医科・日本・東邦など

伊藤 雅彦 先生
からのメッセージ

中学生、高1・2生へ

まずは、基本的な問題なら解ける、という状態にしましょう。その上で標準レベルの問題集を完璧にしましょう。セミナー物理を完璧にしていないならセミナー物理がいいです。繰り返し、標準~発展問題までしっかりやりましょう。

高3生へ

よく学校でも配られる重要問題集もいいですが少し難しく標準問題までは理解していることを前提としているので、やるならセミナー物理後でいいです。重要問題集を超える難易度の問題集に手を付けるよりは標準レベルの問題集を繰り返すことを優先してください。

本科生へ

標準レベルの問題をしっかり着実に解けるようになれば、ある時を境に点数は一気に伸びます。一つ目の山を越えてある程度問題が解けるようになれば物理はどんどん面白くなっていくし、一度わかってしまえば同じ単元では似たような問題が多い、ということにも気づけます。

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