受験期のお子さまへの接し方

受験期のお子さまへの接し方

「受験生」にはどんな言葉をかけるべきなのか

受験生の我が子とどう接すればよいのか、というご質問はよく寄せられます。気分が揺らぎやすい受験期のお子さまにとって、お父さま、お母さまの言葉は大変大きな影響力を持っています。ぜひ、あたたかい言葉でお子さまの背中を押してあげてください。

これはNG!やる気を落とす3つの言葉

まず、保護者の方が受験生のお子さまに話かけるときに、かけてはいけない言葉を考えてみましょう。

 

①親戚や友人と比較する言葉。
「~さんは国立なのに」とか「~さんのところはみんな一流の大学に」などの言葉です。本人のやる気をそぐばかりか、これまでの頑張りを否定しかねない発言です。

 

②過去や、悲観的な未来への言葉。
「あなたは昔から〜だった」「落ちたらどうするの?」「将来がダメになる」「後がない」等です。お子さまは追い詰められ、萎縮し、学習意欲が失せてしまいます。

 

③受験する大学や、そのレベルを貶す言葉。
「そんな大学」「そこが受からないようじゃ…」等です。お子さまが自分の努力を親が認めてくれないことを面と向かって言っているようなものです。

これならOK!やる気を起こす4つの言葉

では、そこから逆に考えてみましょう。

 

①「頑張ってるね!」「頑張っているあなたを見てると嬉しくなる。」
お子さまは頑張っています。「頑張れ」より、今の頑張りを認めてあげる言葉がお子さまに安心と勇気を与えてくれます。また、頑張りたくてもなかなか頑張りきれないお子さまには、ちょっとやる気を見せた時に言葉をかけてあげてください。

 

②「全力を尽くせばいい。それ以上のことは誰にもできない。」
余計なことを考えずにがんばろう、という気持ちにさせてあげることです。これは、かの有名な歴史学者アーノルド=トインビー博士が父親に言われた言葉だそうです。この言葉のおかげで気が楽になり、試験に臨めたそうです。

 

③「冬は必ず春となる。」
どんな冬も永遠に続くわけではありません。今の苦労がずっと続くわけではないのです。差し迫った時期なら、「あともう少しの辛抱、冬だって春になるのだから。」そう言ってあげてください。

 

④「今までよく頑張ったね。精一杯やっておいで!」
受験に出向くときにかけてあげられるといいですね。保護者の方も緊張しているかと思いますが、ちょっと我慢してあげてください。

心配しているからこそ、背中を押す言葉を

一番大変なのはお子さまです。保護者の皆さまにとってみれば、見ているだけで胸がつまるような時期かもしれません。思わぬ一言を言ってしまうかもしれません。しかし、ぐっと言葉を飲み込んで上記のような言葉をかけてあげてください。

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