今日の小テスト面接対策020

面接対策
難易度
★★★★☆
面接対策020
解答
解説
着床前診断では受精卵を、出生前診断では胎児の染色体異常を調べるのですが、もし異常がみつかった場合、受精卵の廃棄や胎児の中絶が行われており、命の選別や障がいの否定につながるのではないかと批判されています。他方、障がいをもった子供は親が死んだ後どうやって生きていくのか、両親が共働きの場合誰が世話をするのかなど、きれいごとでは済まされない現実の難しさがあります。2013年から始まった新型出生前診断では、妊婦の血液を採取し、ダウン症などの胎児の染色体異常を調べられるようになりましたが、1年間で異常が確定した人の97%が中絶を選びました。胎児の中絶を選択する人がこれだけ多いということは、着床前診断において受精卵に異常がみつかった場合、受精卵の破棄を安易に選択する人がさらに増える恐れがあります。このような議論とは別に、社会が障がいをもって生きる人々を支える仕組みを構築することも重要です。