【私の合格必勝法】関西医科大学医学部一般入試正規合格!SGくん

【私の合格必勝法】関西医科大学医学部一般入試正規合格!SGくん

関西医科大学医学部一般入試正規合格!SGくんに合格までの道のりについて聞きました

関西医科大学医学部一般入試に合格したSGさんに、医学部受験を振り返ってもらいました。ぜひ、受験勉強の参考にしてみてください。

はじめに

私は普通の受験生よりも浪人生活が長かったので、生活面や勉強面で、上手くいったことと失敗したことを中心に、これから本格的に受験勉強を始める現役生や、浪人生として一年間勉強を頑張ろうとしている方に少しでも参考になることを話せたらと思います。

予習・復習について

授業を受けるうえでの心構えとして、予習はできる限りしましょう。私の経験上、復習をしないという生徒はほとんどいません。また、毎回の授業の予習をきちんとしてくるという生徒もほとんどいません。しかし、予習をしっかりと続けていた生徒はきちんと合格しています。では、なぜみんな予習をしないのか?それは、予習の重要性を理解していないことと、復習に多くの時間を取られてしまうことが挙げられます。私も予習をしないタイプの受験生でした。典型的な失敗例です。私のようにならないためにも予習をしましょう。

 

では、予習がなぜ大切なのか?どんなに予習の時にわからなくても、その問題について少しでも考えていたなら、予習をしてない人との間に理解の差ができます。ここにおける理解とは、単に問題を解けるようになったりすることを指すだけではありません。その他に、正解を導き出すために自分に足りなかったものは何だったのか? 何を知らなかったのか?どこで考え方を間違えてしまったのか? という自分の思考過程に対する理解も含みます。

 

これは、予習することでしか分からないのです。それだけでなく、常に新しい問題である入試問題を、初見で解くという練習も予習は兼ねています。復習するときには、その問題は既に見たことがある問題になってしまうので、入試本番を見据えた勉強をするためには予習は欠かせないのです。何くそ負けるものかという気持ちで予習を続けましょう。きっと、よい結果がついてきます。

 

予習は授業中の自分へのプレゼント、復習は試験中の自分へのプレゼント!

IN PUTとOUT PUTの大きなギャップ

受験生の大半が、in putとout putについて意識せずに入試本番を迎えます。そして試験が終わった後、口をそろえたかのように、何をすればいいのか分かっていたのに解け切れなかっただとか、もう少し時間があれば解けたのにと言います。そういう人たちはout putの練習が足りなかった人です。ほとんどの受験生は知識を詰め込むin putにかなりの勉強時間を取られ、人によってはin putだけに一年間を費やしてしまいます。その結果out putの練習が疎かになります。予備校などで授業を受けると、先生が高校の時よりも、より詳しく、より深く教えてくれます。そのため、「分かった」つもりになってしまいます。

 

私は、in putしたことをout putできるようになって初めて「分かった」と言えるのだと、受験生の皆さんに認識し直してもらいたいのです。せっかく覚えた知識も効率よく臨機応変に使いこなせなければ、かえって足を引っ張ります。そうならないために、知識を使い分けたり組み合わせたりするout putの訓練が必要なのです。合格に必要な知識があってもこのin putとout putの大きなギャップを埋めないと合格はできないのです。このギャップを埋めた先にあるものが合格できる学力なのです。どうやってout putの訓練をするのかというと、ひたすら学んだ知識を使って問題を解いて下さい。演習して下さい。極論ですが、最後には演習量がものをいうのです。

自習で気をつけること

受験生にとって勉強時間の半分以上は自習に充てられると思います。先に話した予習・復習をする、問題を解くということを実際に行うのが自習です。成績が伸びるか伸びないかはこの自習の仕方にかなり左右されます。自習の仕方と言っても人それぞれいくつも存在します。私からもこういう風にやった方がいいよというアドバイスはできません。それは、合う勉強法・合わない勉強法が人によって違い、各教科によっても異なってくるためです。

 

例を挙げると、英単語の暗記はそれなりの量が必要になりますが、志望大学によって覚える単語の数は異なります。合格に必要な単語の数が1000語の所を2000語覚える必要はないのです。覚えた単語が無駄になると言いたいわけではありません。しかし、限られた勉強時間の中で効率よく成績を上げ、合格を勝ち取るためには戦略を立てなくてはいけないのです。

 

ここで、注意があります。特にこれから浪人生活を始める人には心に留めておいてもらいたいです。自習の仕方については、必ず先生と話しあって決めましょう。受験に失敗する人は変なプライドを持っていることが多く、周りからのアドバイスを素直に受け入れません。こういう人は、成績が上がりません。私もそうでした。素直であることは成績を上げる秘訣だと経験上思います。

 

なるべく早く自分の成績と志望校を上手く比較しながら、成績を上げるのに必要なことを理解しましょう。メディカルフォレストの強みとしては、先生がしっかり私たち生徒を見ていてくれます。きっと、先生にアドバイスをもらえば自分にあった勉強スタイルを確立できます。成績が伸びず不安になるでしょう。うまくいかずイライラもするでしょう。しかし、自分に合った勉強法が確立できたら自然と成績は上がります。それまでの我慢も、将来医師として活躍するためには必要な試練だと思って乗り越えて下さい。

各教科について

勉強面についての話はこれで最後になりますが、少し厳しい話をします。

 

皆さんの中には得意科目・不得意科目があると思います。先ず得意科目について話すと、英語か数学が得意ならアドバンテージになります。なぜなら差が出やすいのが英語と数学だからです。この二教科両方が得意な人は今まで通り勉強を続ければ、問題なく合格できると思います。しかし、このどちらも得意ではない人または苦手な人は医学部合格がかなり難しいです。なぜなら、医学部受験の多くは、高得点が要求されます。その中で、理科ができないというのはあり得ません。浪人生ならなおさらです。現役生と理科で差をつけるのは必須だからです。また、英語や数学は理科とは違い、成績が上がるのに時間がかかります。このことをしっかり理解した上で勉強をして下さい。しかし、きちんとした勉強をすれば英語も数学も得意科目にできます。私自身、時間はかかったものの数学の偏差値は50から70以上まで上げることに成功しました。諦めず頑張って下さい。

日々の生活について

当たり前のことしか言いませんが、しっかり朝ご飯を食べましょう。そして規則正しい生活リズムを作りましょう。授業中に寝てしまう生徒は多いですが、もったいないです。そうならないように睡眠時間はしっかり取るようにして下さい。この当たり前のことができるだけでも成績はかなり上がりますよ。また、勉強できる環境を与えてもらっていることをしっかり理解し、家族や先生、教務スタッフの方々に感謝の気持ちを忘れず勉強に励みましょう。また、ライバルでもあり、仲間でもある周りの生徒と積極的にコミュニケーションを取って、自分に活かせそうな情報を集めることも大事です。人は必要な時に必要な人と出会います。どんな出会いもきっと意味を持ちます。一つ一つの出会いを大切にするのも成功の秘訣です。

 

最後に、再三言わせてもらいますが、家族に対する感謝の気持ちを忘れてはいけません。私たちは、誰かに支えてもらって日々を過ごしていけるのです。誰よりも自分を応援してくれ、力になってくれるのは家族です。困難な道のりだからこそ、家族二人三脚で歩んでいきましょう。きっと乗り越えられます。

現役合格を目指したいと思っている中高生へ

早い段階から医学部を目指している受験生は英語と数学を重点的に勉強しましょう。この二科目は積み重ねが大事です。穴がないようにコツコツやっていければ、受験では強い武器になります。理科については、多くの現役生が試験本番までに、学習が全範囲にまで行き渡っていないのが現状です。なので、理科は学校の授業進度に合わせて進んでいると受験に間に合いません。塾や予備校を使って早めに全範囲を終え、out putの練習もしっかりできていれば他の現役生に差がつけられるはずです。

大手予備校で結果が出ずに悩んでいる受験生へ

大手予備校で勉強してきているならば、知識は十分蓄えていると思います。先にも述べましたが、in putをいくらしてもout putの練習をしていないと点数という結果は出ません。同じテキストを覚えるくらい繰り返し行うことは大事です。しかし、その努力の成果を発揮するためにはout putの訓練が必要です。演習をしてみないとできないところはわかってこないのです。このことを意識して、志望大学の過去問などを使って演習の時間を増やせば成績は上がるはずです。

医学部を断念して他学部に入学したもののまだ未練が残っている受験生へ

未練が残っているものの自分を後押ししてくれるきっかけが掴めず、受験をするか悩んでいる方もいるでしょう。私がここで言えることは、一番大事なのはきっかけがあろうがなかろうが医学部に絶対入るという覚悟です。浪人生よりも再受験を決めた人はリスクを背負う分、覚悟の重さが違います。覚悟は再受験生にとって最大の武器です。やると決めたらもう後戻りなんてできません。それでも医師になるという覚悟を決めることが出来たなら、その先に待ち受ける困難など乗り越えていけます。最終的に決めるのは自分だけです。だからこそ後悔がないように決めるのです。私も合格するまで不安でした。大学に戻ることも考えました。でも、再び受験をするため、大学に行かなかったことを後悔することはありませんでした。やれることは全てやったからです。結果が上手くいかなくても、未練が残ることはなかったと思います。それくらい受験勉強をしました。

 

将来、自分のやりたいことができる事ほど幸せなことはないと思います。だからといって、みんながみんな自分のやりたいことができるわけではありません。しかし、自分の好きなこと、やりたいことを仕事にしている人はそこに到達するまでに誰よりも努力しているはずです。もし、受験をもう一度すると決めたなら、周りの誰にも負けないくらい努力して下さい。将来の自分を思い描きながら、医師になるための試練だと思ってひたすら勉強してみて下さい。きっと、夢への扉は開いてくれます。

 

私が話したかったことは以上になります。この体験記が少しでも受験生の役に立ってくれれば幸いです。

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