『これでバッチリ!医学部小論文の最新出題傾向 東北・北関東エリア』

私立医学部小論文対策のために

国立とは違い、私立の場合は一部の大学を除き、小論文といっても作文レベルだったり、絵や写真を自由に読み取らせたり、小論文というなの現代文だったりします。つまり、1次の結果でほぼ決まってしまいますので、2次はホームラン答案より、落とされない答案を書くことを目指しましょう。落とされない答案とは、誰もが書くような模範答案のようなものです。個性のある目立つ答案を書く必要はありません。なによりも、採点官から「怪しい人物」だとマークされないことが大切です。

 

今回は東北・北関東エリアの大学の傾向をお知らせします。著作権の問題があり、過去問を掲載することはできませんので、あくまでも概略に留めて置きます。詳細についてご興味ある方は、お気軽にお電話かメールでお知らせください。

 

メディカルフォレストでは、個別指導週4コマ以上の受講で、小論文対策を時間無制限で行うことができます。これは日本語の大切さを教育方針の中軸に置くメディカルフォレストだけのプログラムです。ぜひ、ご利用くださいませ。

岩手医科大学

時間:50分

 

形式:小論文(600字以内で意見論述)1題 【課題文型】

 

内容:「縦」と「横」のイメージ、「わかる」ということ、命の重さ、生命といのち、学問、解剖実習、コミュニケーション、地域医療、環境破壊と人間など、医療系のものだけでなく、現代社会が抱える問題群の中から幅広く出題される。

 

対策:文章の難易度はそれほど高くなく、作文レベルの記述力で十分。ただし、制限時間が短いので、答案構成を素早くして一気に記述する必要がある。

東北医科薬科大学

時間:60分

 

形式:小論文(600字以内で意見論述)1題 【課題分型】

 

内容:医療技術と人間の幸福、医者と科学者の倫理の共通点・相違点など、幅広く医療系のテーマから出題される。

 

対策:標準的なレベルではあるものの、小論文の頻出テーマに関する基礎知識がないと論が膨らまないので、医療系テーマの小論文対策の本を一読しておくこと。課題文の要旨を簡潔にまとめたら、問題提起をして自分の立場を明示し、それについての具体的な事例を1つ挙げて説明すれば十分。近畿大学や久留米大学、福岡大学、岩手医科大学と出題傾向がある程度似ているので、類題演習としてやってみるとよい。

自治医科大学

時間:90分

 

形式:小論文(400〜500字以内で意見論述)2題 【課題文型】

 

内容:科学論文、人工知能、「文学者」「一般の人々」「医師」の死の違い、日記、エゴ・アイデンティティ、友人や両親への話し方、動物と人間の世界認識の違い、がん患者の生き方、医療における大局観、メスナーへの手紙、患者・家族への謝り方、正岡子規への手紙、遺伝子、医療と宇宙・航空、生命現象、死生観、科学の知、がん告知など、幅広く医療系のテーマから出題される。

 

対策:文章の難易度は高いので、背景知識をもって論述しないと的外れな答案に陥るリスクがある。予備校などで本格的な小論文対策を要する。

獨協医科大学

時間:90分

 

形式:小論文(200字以内で要約、600字以内で意見論述)1題 【課題文型】

 

内容:目の見えない人の世界観、統計学、幸福論、大学教育アントレプレナーシップ、私の仕事、医療保険制度、昆虫と人間の関わり、コミュニケーションと第二印象、老い、日本人の問題点、医師としての価値基準、目指すべき医師像、生命観、教育、バーチャル・リアリティ、現代の子どもなど、医療系のものだけでなく、現代社会が抱える問題群の中から幅広く出題されている。

 

対策:課題文を要約する力と、具体的な事例を挙げて自分の考えを論証する力をバランスよく鍛えよう。予備校などで本格的な小論文対策を要する。

埼玉医科大学

時間:60分

 

形式:現代文4題 【課題文型】

 

内容:難易度はそれぞれ違っていて、本文中に解答の根拠がある問題が中心だが、中には地歴公民の知識や一般教養、専門知識、計算力などを問う問題も出題される。

 

対策:あまり些末な知識を問う問題に時間を充てるよりも、本文を読んでその中からヒントを探して答えを出すタイプの問題に重点を置いたほうが賢明だろう。つまり、過去問を利用して、捨て問を見極め、現場思考力で解ける問題を確実に解く練習を繰り返そう。

国際医療福祉大学

時間:60分

 

形式:小論文(600字以内で意見論述)1題

 

内容:2017年度に大学が開校された初の問題では、自由貿易と保護貿易というテーマが出題された。国際色豊かな大学のためか、今後も医療系のものだけでなく、現代社会が抱える問題群の中から幅広く出題されることが予想される。

 

対策:標準的なレベルではあるものの、小論文の頻出テーマに関する基礎知識がないと論が膨らまないので、とくに国際系テーマの小論文対策の本を一読しておくこと。予備校などで本格的な小論文対策を要する。

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