時間:60分
形式:小論文(800字以内で意見論述)1題 【課題文型】【テーマ型】
内容:思い通りにいかない人生、教育の意義、働くことの意義、褒めて育てること、社会秩序や安全を守るための規制、「うそも方便」、競争社会、表現の自由m、いじめ、結婚しない若者、ひとり暮らしの高齢者、最近の大学生、小児・産婦人科の減少、出生前診断、iPS細胞、少子高齢社会、最近の若者の内向き傾向、献血、介護、生活習慣病、環境破壊、喫煙、シルバーシート、ゆとり教育、良医、小・中学生の食生活、高校生の理数科離れ、患者中心の医療など、医療系のものだけでなく、現代社会が抱える問題群の中から幅広く出題される。
対策:テーマの身近さ、短さの割りに、論述する分量が多いので、自分で具体例を複数挙げたり、反対意見や反対側面にも触れて対比を示したりして、字数を埋める必要がある。独学では厳しいレベルなので、予備校などで本格的な小論文対策を要する。
時間:50分
形式:小論文(200字、400字以内で意見論述)1題 【課題文型】
内容:イルカが哺乳類であることについての説明のあり方、受験生活における家族の支え、死刑制度をめぐる男性の気持ちとその受け止め方、自分の医師としての資質とそれを見極めるための受験制度、患者に嘘をつかれたときの感想と患者が嘘をつく理由など、受験生の性格を問う問題が出題される。
対策:文章の難易度はそれほど高くなく、作文レベルの記述力で十分。ただし、制限時間が短いので、答案構成を素早くして一気に記述する必要がある。
時間:60~120分
形式:小論文(1200~2400字で意見論述)1題
内容:2017年度から出題された。2017年度の問題は、「粘土作品をつくるにあたり、質を重視するグループと、量を重視するグループに分けた結果、後者のほうがより良い作品ををつくることができた。という趣旨の文章を読み、テーマを1つ選んでそれについて自分の考えを述べなさい。」というようなもので、小論文が久しぶりに復活してまだ1年間しか実施されていないので様子を見守る必要がある。
対策:2017年度から小論文が復活したが、今後どうなるかまだわからないので、類題演習として、北里大学や慶應義塾大学SFCの小論文の問題に挑戦してみよう。
時間:70分
形式:小論文(800字以内で意見論述)1題 【絵・写真型】
内容:医学とはあまり関係のない絵画や写真などであり、受験生の感性を問う問題が出題される。
対策:とくに決まった答えがあるわけではないので自由に考えていいのだが、出題者の意図を踏まえるならば、まずは医療者の資質や適性という視点から課題を読み取ってみよう。ただし、無理やり医療系のテーマに結びつける必要はないので、自分が気づいた視点で自由に書いてみよう。ほかに似たような問題を出す大学は東海だけなので、ひたすら順天堂および東海の過去問を解く練習をするとよい。個性を表現するより、人として常識的な考えを自分の言葉でわかりやすく説明できれば、小論文が原因で落とされることは考えにくい。要するに、「ホームラン答案」ではなく、「落とされない答案」を書くように心がけることが重要である。小論文は点数化されていない場合がほとんどであり、1次試験の順序でほぼ決まるはずなので、極端に稚拙な内容を書いたり、白紙で出さない限りはそれほど心配する必要はない。
時間:60分
形式:小論文(600字以内で意見論述)1題 【テーマ型】
内容:遊びの特徴、医療における人間とAIの共存、急性期医療、選挙権の年齢引き下げ、健康寿命と平均寿命、安楽死と尊厳死、寿命というシステム、医療への信頼喪失や医療者への非難、昭和大学宣言、山中伸弥氏のメッセージ、「至誠一貫」と医学の実践との関わり、医師としての高い倫理性と温かい人間性、患者本位のチーム医療の実践など、医療系のものだけでなく、昭和大学に関わるものや現代社会が抱える問題群の中から幅広く出題される。
対策:問題の難易度はそれほど高くなく、作文レベルの記述力で十分。また、昭和大学の理念を自分の言葉で説明できるようにしておく必要がある。
時間:30分
形式:小論文(300字以内で意見論述)1題 【テーマ型】
内容:2017年度から実施された。「専門分野」「総合診療」というキーワードを用いて説明する20年後の自分、「医療の発展」「信頼」というキーワードを用いて説明する医師の生涯教育など、医療系のテーマから出題される。
対策:序論を書く際に、課題のテーマを自分なりに論点を具体化し、テーマをさらに狭めて問題提起をする必要がある。あまりに漠然としたテーマについて書くと、話が抽象的になってしまうので注意しよう。課題文がある場合は本文の要旨をまとめて、それに対して問題提起をしてから書き始めるのだが、テーマしかない場合は、自分で論点を絞らないと、何が言いたいのか自分でもわからなくなり、収集がつかなくなる危険性がある。論点を絞ったら、それについての具体的な事例を1つ挙げて説明すれば十分。ただ、医療系の基礎知識がないと書けないテーマも出題されるので、医療系テーマの小論文対策の本を一読しておくこと。関西医科大学や近畿大学、久留米大学と出題傾向が似ているので、類題演習としてやってみるとよい。
時間:60分
形式:小論文(600字以内で要約、説明)1題 【課題文型】
内容:小林一茶の俳句、人の悲しみ、死生観、近代的自由など、哲学的、観念的なテーマの長文が出題される。
対策:要約のポイントは、筆者が立てた筋道を追って、キーセンテンスを拾いながら、本文全体の流れをつかみ、接続詞でキーセンテンスをつなぐことである。ただ本文の言葉をダラダラと丸写しするのではなく、論理の順序に沿ってキーセンテンスを並べ替え、まとめる必要がある。
時間:60分(適性検査と合わせて)
形式:小論文(600~800字、B4用紙1枚以内で意見論述)1題 【テーマ型】
内容:2016年度から実施された。2017年度の問題は、「子宮頸がんワクチン接種における積極的推奨について、賛成、反対、どちらでもない、から1つ選び、理由とともに説明しなさい。」、2016年度の問題は「今、あなたが住んでいる地域の介護を必要とする人の数を概算しなさい。自分で用いる数値を求めてもよいが、その場合は理由を述べなさい。」というもので、内容は医療系のテーマであるが、まだ2年間しか実施されていないので様子を見守る必要がある。
対策:2017年度から通常の小論文に変わったが、今後どうなるかまだわからないので、女性医師の役割や、女性の社会参加などについても自分の考えを整理しておこう。
時間:60分
形式:現代文1題 【課題文型】【図表型】
内容:2014年から傾向が変わり、実験データの読み取り問題や見解の違いに関する問題、段落整序問題、接続詞問題、要約問題(200字以内)などが出題されるようになった。さらに、2016年度から小論文が廃止され、基礎学力試験に変わり、数的処理や文章理解などが出題されるようになった。
対策:数的処理や文章理解などについては、公務員試験を参考にして作問したであろう問題が出題されると予想されるので、公務員試験の過去問に挑戦してみよう。
時間:60分
形式:小論文(800字以内で意見論述)1題 【課題文型】
内容:日本人のコミュニケーション、「見る」ということ、「自立」と「依存」の関係、創造的な自由、自分のことば、今一番やりたいこと、「遠慮」と「配慮」の違い、医師と患者のコミュニケーションにおける「以心伝心」と「共感」など、幅広いテーマから出題される。
対策:専門知識というよりは、受験生の価値観そのものを聞いてくるので、自分の過去の経験をベースにして、自分の考えを論証する必要がある。論述する分量が多いので、自分で具体例を複数挙げたり、反対意見や反対側面にも触れて対比を示したりして、字数を埋める必要がある。独学では厳しいレベルなので、予備校などで本格的な小論文対策を要する。
時間:60分
形式:小論文(600字以内で意見論述)1題 【課題文型】【テーマ型】
内容:ノーベル生理学・医学賞の日本人受賞者、日本の人口、ガバナンスのあり方、再生医療、病気のリスクの説明、医師偏在の解決策、データ捏造事件、緊急避難における行動、「経済の状況に即した効率的な医療」と「医学的正義」を念頭においた理想的な医療、臨床と教育と研究、医療のおける偏見、疫病対策など、幅広く医療系のテーマから出題される。
対策:テーマの難易度は高いので、背景知識をもって論述しないと的外れな答案に陥るリスクがある。独学では厳しいレベルなので、予備校などで本格的な小論文対策を要する。
時間:90分
形式:小論文(20字以内でタイトル、70〜100字以内で説明、600字以内で意見論述)1題 【課題文型】
内容:保険制度、日本人、科学の功罪、医師の仕事、イメージと現実、近未来の医療が目指すもの、終末論的思考、常識を破る発想、終末期医療におけるインフォームド・コンセント、医師と患者のコミュニケーション、医師の資質、医学部に求められるアカデミズムの本質、生殖医療など、医療系のものだけでなく、現代社会が抱える問題群の中から幅広く出題される。
対策:本文の主題を素早く把握し、要約の練習をしたり、医療系についての基礎知識を習得する必要がある。要約のポイントは、筆者が立てた筋道を追って、キーセンテンスを拾いながら、本文全体の流れをつかみ、接続詞でキーセンテンスをつなぐことである。ただ本文の言葉をダラダラと丸写しするのではなく、論理の順序に沿ってキーセンテンスを並べ替え、まとめる必要がある。独学では厳しいレベルなので、予備校などで本格的な小論文対策を要する。
時間:60分
形式:小論文(30~70字以内で説明、400字以内で意見論述)1題 【課題文型】
内容:傍線部解釈問題、要約問題、意見論述問題などが出題される。
対策:文章については、多様なジャンルから出題される。設問については、漢字はかなり難しいレベルのものが出るので、いまさらジタバタしても仕方がない。ただ、2016年度の試験から漢字が消え、400字以内の要約問題に傾向が変わったようだ。漢字などの知識問題以外は本文中にヒントがあるので、本文の言葉を利用しながら説明するとよい。また、最後の意見論述問題については、自分の経験に置き換えて具体的に説明させるパターンと、本文の要約をさせるパターンがあるので要注意。首都大学東京や兵庫医科大学の過去問を演習するのがよい。首都大学東京の問題は、70程度の説明問題や400字程度の意見論述問題があるので、とても良い練習になる。普段現代文が苦手な受験生と、もともと日本語力がある受験生とで、点数が二極化すると思われる。現代文を苦手とする受験生は、面接で挽回することを目指そう。
時間:30分
形式:小論文(500字以内で意見論述)1題 【絵・写真型】【課題文型】
内容:医学とはあまり関係のない絵画や写真などであり、受験生の感性を問う問題が出題される。時として、詩や課題文が出ることもあり、傾向が不安定極まりない。
対策:とくに決まった答えがあるわけではないので自由に考えていいのだが、出題者の意図を踏まえるならば、まずは医療者の資質や適性という視点から課題を読み取ってみよう。ただし、無理やり医療系のテーマに結びつける必要はないので、自分が気づいた視点で自由に書いてみよう。ほかに似たような問題を出す大学は順天堂だけなので、ひたすら東海および順天堂の過去問を解く練習をするとよい。個性を表現するより、人として常識的な考えを自分の言葉でわかりやすく説明できれば、小論文が原因で落とされることは考えにくい。要するに、「ホームラン答案」ではなく、「落とされない答案」を書くように心がけることが重要である。小論文は点数化されていない場合がほとんどであり、1次試験の順序でほぼ決まるはずなので、極端に稚拙な内容を書いたり、白紙で出さない限りはそれほど心配する必要はない。