『医学部現役合格を狙う高校生の皆さんへ』

いつから受験勉強を始めたらよいか

よく高校生からそんな質問を受けることがあります。医学部受験を20年近く見ている立場から言わせてもらえば、医学部に合格するタイプは大きく2 種類に分かれます。まずは、もともと偏差値が60以上あり、予備校のトップ集団についていき、復習や過去問対策を自分でできる受験生は、おそらく1年あればどこかの医学部の合格圏内に入るでしょう。

 

これに対して、予備校の授業にただ出席しているだけで漠然と勉強してきた受験生や、高校のときにあまり勉強をしてこなかった受験生は、1年目が本格的な受験勉強の始まりですので、まずは基礎固めをしっかりやり、2年目に応用力を身につけ、学力が熟した頃に合格を果たすでしょう。もちろん、通常の2、3倍の勉強量と処理スピードと運が合わされば1年で合格する可能性は十分にありますが。

 

3年以上勉強しても結果が出ない受験生は、そもそも受験生の性格になんらかの問題があるか、志望校選定や勉強方針がずれているか、どちらかだと思われます。

高1・2生は2年計画で!

こうした現状に鑑みると、ゼロから始めて医学部合格を果たすには、通常は2 年勉強期間が必要ということになります。とすれば、高校生が本気で現役合格を狙うには、高校2年生から始めるのが良いでしょう。

 

学校のカリキュラムとは別に、医学部受験のための特化したカリキュラムを予備校で組んでもらい、個別に対応するのがベターです。学校のカリキュラムだけでは遅すぎます。とくに理科は高卒生のほうが圧倒的に有利なので、早めに全範囲を終わらせることが極めて重要です。

素直に、貪欲に、粘り強く

高校生は現実の厳しさを知らないケースが多いのでブランドイメージから高望みをする傾向がありますが、自分の学力や性格を謙虚に分析し、志望校の難易度に見合う努力をしっかり実行するようにしましょう。そうすれば、必ず合格は勝ち取れるはずです。「素直に、貪欲に、粘り強く」これをモットーに、受験勉強をいち早く始めましょう。

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