古宮 純
授業でもよく言うことですが、物理の問題は、すぐに答えを出そうとしてはいけません。まずは、問題文を物理的に記述してから考え始める。これができない人というのは案外多いのですが、これは、単に解き方のテクニックというわけではなく、物理における勉強の仕方の根本的な考え方だと思います。 物理が苦手な女子は多いですが、他の全教科の中でも一番考え方が問われる科目だからではないでしょうか。
教科書に載っている知識を持っていることは大切ですが、単純に丸暗記して、諳んじて言えても意味がありません。情報を知識として理解できていて初めて問題が解けるのです。逆に言えば、問題が解けないのは理解できていないからです。問題を解きながら理解を深めていくという意識を持つと良いと思います。
受験問題は2種類あります。誰でも得点できる問題と、合格のために確実に得点しなければならない問題の2種類を見極めて解答しなければなりません。物理は難しい分野です。理解にも、演習にも時間がかりますから、必然的に得点を伸ばしにくい科目です。しかし、物理が必要であるならば、限られた時間の中でも身につくように勉強しなければなりません。
ハードルを自分で下げないように、標準から、さらに先に進まないと、合格ラインへの到達は難しいでしょう。残念ながらショートカットはありません。 ただ、がむしゃらに勉強するだけでは医学部受験には対応できません。自分一人で頑張るだけではなく、外部からの適切なアドバイスを受けながら物理的思考を身につけてください。
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