柴田 敬司
私の担当する日本語科では、日本語で論理的に考えたり、表現したりする力を養成することを第一義的な目的としています。日本語力を鍛えることで、小論文や面接、ディスカッション、志望理由書作成などに必要な力が結果として身につき、さらに、科目の枠を超えて、すべての科目の成績が底上げされていきます。 国立とは違い、私立の場合は一部の大学を除き、二次試験の小論文は作文レベルだったり、絵や写真を自由に読み取らせたり、小論文という名の現代文だったりしますから、重要なのは「落とされない答案」を書くことです。
ここでいう「落とされない答案」とは、個性の強い答案ではなく、与えられた課題文の主旨を客観的に読み取る力と、社会常識的な考えをわかりやすく説明する力を兼ね備えた答案です。日本語力は一朝一夕に身につくものではありませんから、少しずつでも継続的、意識的に勉強することが大切です。面接では、面接官が聞きたいことをちゃんと聞き取り、聞かれたことに対して正面から答える素直な姿勢を保ちましょう。
最近の医師国家試験の合格者の女子占有率は30%を超えていて、さらに男女の合格率でいうと、毎年女性のほうが高いのです。ということは、医学部に入学後、真面目にコツコツと研究を続け、結果を残す人というのは、女性のほうが多いということです。今、世の中では患者に寄り添う医師を求める声が多く上がっています。今後も活躍の場はますます広がっていくことでしょう。厳しい受験を乗り越えた先にはきっと明るい未来が待っています。ぜひ、めげることなく頑張って欲しいと思います。
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