幼い頃から医師としての父の姿を見ていたので、医師に対する憧れはずっと抱いていましたが、改めて医学部受験を決心したのは、高校受験の時でした。どの高校に行って何をしたいか、また将来どの大学に進学して何になりたいかということを自分と向き合って考えたとき、「私は医師になりたい」と強く思ったことを覚えています。
また、第一志望に杏林大学を選んだのは、英語をはじめとした語学教育や、海外への留学制度が充実していたからです。私は英語が得意なので、英語力を生かし、将来国際的にも活躍できる医師になりたいと思っています。
受験で最も大切だと感じたのは、どの教科も偏りなく勉強していくこと、そして受験に向けて早い時期から体調管理や体力づくりをしていおくことの2つです。私大医学部の入試の合格最低点は、ほとんどの大学で6割5分~7割程度です。試験時間のわりには問題量が多い印象を受けますが、中には基礎的な問題も少なくありません。大切なのは、周囲の受験生が確実に得点してくるであろう問題は自分も必ず得点することだと思います。どの科目でも取れる問題はすべて取る、という気持ちで試験に臨みました。
私は数学が苦手だったので、とにかくほぼ毎日数学に触れることを意識しました。基本的な公式は割り切って暗記し、授業の予復習を徹底しました。わからないところは個別指導でとにかく質問する、の繰り返しです。地道な勉強ですが他の教科の仕上がりが順調だったこともあり、なんとか受験シーズンまでには人並み程度のレベルに達することができました。
もう1つの体調管理、体力づくりについては、入試に臨んだときに改めてその大切さに気づきました。私大医学部の入試は複数日連続して受験することが普通で、それを乗り切るための体力が必要不可欠です。食生活、睡眠、運動など、早いうちから心がけておくべきだと思います。メディカルフォレストにはヨガ教室もあり、私はそれに参加していましたが、短い時間でも日々身体を動かすことを心がけることは、体力作りだけでなく気分転換にもなり非常に有益だったと感じます。ラジオ体操やヨガは定期的に行われていたので、気持ちのリフレッシュに役立てることができました。校舎で運動ができる予備校はほかにないと思いますね。
メディカルフォレストは生徒、先生、スタッフそれぞれの距離感がとても近く、仲が良い予備校です。先生たちは気さくで優しく、質問しやすい方ばかりで、分からないことがあったらすぐに聞くことができたので、疑問点はその場で解消できました。これは以前通っていた大手予備校ではなかなかできなかったことで、私には最も嬉しかった点です。また、生徒間の仲がとても良く、お互い気軽に勉強の相談をし合えたことも、モチベーション維持に役立っていました。
女性スタッフのみなさんにも、掃除やコピーなど細やかに気遣っていただき、綺麗な空間で安心して勉強に専念できたと思います。 勉強だけに集中できる環境というのは大変貴重なものですし、そんな環境だったからこそしっかりと力を出し切れたのだと感じています。
私は最初の浪人の際自分に合わない環境で苦しい思いをしましたから、これから受験に臨む女子のみなさんには、女子のための環境が整っていることが大事だとお伝えしたいです。予備校は、今後の自分にとってとても大切な1年を過ごす場所ですから、自分の居場所としてふさわしいかどうか、妥協しないで検討してください。受験勉強や受験生活は、辛く苦しいことの連続です。ですが、周囲の人々、特に両親はいつでも自分の味方です。周りへの感謝の気持ちを忘れずに、精一杯頑張ってください。