私は現役時代、大阪の医学部予備校に通っていました。高校でも下のクラスで予備校でも成績が足りなくて、集団授業に参加させてもらえませんでした。医者になりたいという気持ちは高校入試前からあったのですが、正直どれだけ医学部に入ることが難しいかを当時は理解できていなかったと思います。
1浪目は現役の時と同じ医学部予備校に入りました。その際も覚悟が足りず、体調を崩したりしてあまり1年間を通して集中して勉強できませんでした。そして、1浪目の最後の試験であった埼玉医科大学の後期試験を受験し、偶然その次の日に秋葉原で医学部予備校の説明会があったので、気を落とさないうちにと思い、行きました。
そこで望月さんに会って、そのころは寮生活なんてと思ってましたが、話を聞いているうちに、受験だけでなく、人間として大きく成長、自立できるのではないかと思い、メディカルフォレスト池袋校に入学することにしました。
私は以前からメンタルが弱く、テストがあるたびに、どんな成績をとったとしても、成績が良くなったとしても、悪い側面しか見えず落ち込むことが多かったです。それは、正直メディカルフォレストに来てもあまりなおりませんでした。むしろ現役、1浪のときよりも気持ちが繊細に敏感になっていたため、毎回の授業でも周りの人と比較をしてテストの時のように落ち込んでいました。
ただ、予備校で過ごしているうちに、どうその性格を修正するのかではなく、どのように向き合うかを考えました。自立とは言いながらもアドバイザーの方や、時には数学の個別で見てもらっていた神辺先生にも日々の考え方を相談することもありました。
その際も気軽に相談に乗っていただきました。日々の出来事に敏感になるからこそ、反省をしっかりとして人よりも、次の機会にその反省を生かせたと思います。受験に感情論は必要じゃないとも思いますが、よく考えることで、勉学だけでなく、これからの人生においても重要なことが学べると思います。
推薦入試の1か月ほど前からどのように一般の勉強と推薦の勉強を並行して行っていくかを考え始めました。私が受験した久留米大学の推薦は、数学ⅠAⅡBと英語と小論文と面接だったので、理科に科目の勉強をどうするのかを考えました。私は、1浪目の時に、愛知医科大学の推薦を受けたのですが、その際は完全推薦入試に懸けていたので、1か月程前から受験科目外であった理科2科目を完全に勉強しないという選択をとりました。結果として不合格になったときに理科の勉強を再開すると、想像以上に忘れていました。
その経験もあり、私は久留米の推薦試験後も、自然と理科も取り組むことができました。そうは言っても、推薦の過去問に取り組む時間もあったので、自分は意識付けとして普段の勉強と推薦の勉強とわけて考えるようにしていました。そうすることによって特に意識することなく入試直前まで配分を気にすることなく集中することができました。
受験は個人の勝負ですが、自分で勝手に人にライバル意識を持つことも多々ありました。2浪生なので1浪生の子に授業やテストで負い目を感じることもありました。同級生にもです。しかし、思い返してみると、互いに切磋琢磨しながら努力することで自分が辛い時に踏ん張れたと思います。
自分が推薦入試に合格して、自習席の片付けをする時に、一般入試に向けて勉強している友達が手伝ってくれたことは、本当に驚きでした。勉強だけでなく人として成長することも出来たと思います。本当にありがとう。