私は4歳からクラシックバレエを本格的に習っています。高校1年の春までバレエコンクールに出場したり、ほぼ毎日レッスンに通っていました。高校2年になると、勉強も本格化し、学校で部活の部長や生徒会の副委員長を務めたこともあり、バレエのレッスンは週に1回ほどのペースになりました。勉強はどんどん難しくなっていく一方、私の所属していた部活、生徒会が10月の文化祭を大きな目標としていたので、それまでは勉強というより学校の活動に力を入れていました。
そのため、本格的に受験勉強を始めたのは高校2年の冬です。高校1年の頃から推薦入試を視野に入れていたので、日ごろから勉強する習慣は染みついていましたが、本格的に受験勉強を始めた当初は自身の集中力の無さに絶望感を抱きました。ただ、趣味として続けていたバレエは月に2回ほどのペースで高校3年の9月まで続けました。勉強に行き詰まった時、気分転換をしたい時など、バレエの先生、友人と会うことでストレス発散をしていました。高校2年の頃は正直レッスンを受けていても、「この時間勉強している人がいるんだ」という思いが浮かぶことも多々ありましたが、段々と勉強との切り替えができるようになると同時に、バレエが良い勉強の気分転換となったときには、自分にとってバレエがかけがえのないものだと悟ることもでき、結果としていろいろな面で自身の成長に繋がったと確信しています。
また、学校に関しては、高校二年の時生徒会で人間関係に悩み、勉強に影響が出てしまった時期もありました。勉強していてもどこかで違うことを考えてしまっていたり、集中力が続かなくなってしまうこともありましたが、学校の先生、友人、フォレストのスタッフの方をはじめとする沢山の方々のお支えがあり、無事に辛い時期を乗り越えることができました。辛いときは素直に周りに頼り、発散することで自分の肝心な目標を見失わずに前へ進めることを知り、自分の周りに辛いときに助けて下さる方が沢山いるという恵まれた環境にも改めて気づくことができました。
私は中学2年からこの塾に通っていましたが、入塾当初から授業の復習は毎回欠かさず行っていました。
数学は、高校1年から赤羽先生に教わり、段々と難易度が上がっていくにつれて毎週渡される課題を解き、枚数が増えていくことが、自身の数学力の向上に繋がっていると実感でき、うれしかったです。授業では、とても分かりやすい板書と説明で、理解を深めることができ、いつ、どんな質問をしても常に的確な応えを返してくださり、効率的に勉強する大切さを教えていただきました。
物理は、高校2年の時は竹川先生の集団授業を受けました。先生の独特な授業形態に楽しみつつも、重要なポイントをすぐに掴むことができ、自身の物理に対する意欲や考えをより深くしていただきました。その後、高校3年の春からは古宮先生に個別で教わりました。好きな科目ではあるけど、うまく得点に結びつかない私に多方面から物理の面白さを教えて下さると共に、私の苦手分野を的確に教えてくださいました。
化学は、吉野先生の個別授業で、元々暗記が苦手な私に喝を入れてくださり、また、理論などでわからない所は何度も説明をしてくださり、化学に対してはずっと苦手意識がありましたが、結果的に入試本番では得点源とすることができ、吉野先生の授業のおかげだと感じています。
英語に関しては、高校1年から別の塾に通っていました。私の学校が英語のレベルが高いこともあり、授業についていけなくなりそうになりましたが、そのころからフォレストで小島先生の集団授業を受け始めました。集団授業に慣れていないこともあり、当初は毎回の授業に緊張して臨んでいましたし、解いた問題を当てられる怖さで自然と集中することができ、また、仲間と切磋琢磨することで楽しみながらも授業に臨むことができました。英語には長年の苦手意識がありましたが、小島先生の授業を受けるようになって、英語が好きになり、今まで一番英語の偏差値が低かったにも関わらず、最後の模試では全科目の中で一番高い偏差値を出すことが出来ました。
金沢直前に受けた宮園先生の小論の授業は、私の抽象的な文章や医師志望理由を明確に自身で確立できるまで私の考えを引き出してくださり、何度も丁寧に添削に応じてくださり自信を持てる推薦書を作成することが出来ました。
金沢を受けると決めたのは9月とギリギリで、元々そこまで推薦入試を重視していなかったために、金沢は一般試験へのステップという気持ちで臨みました。私の学校では高校3年になっても行事が絶えないため、金沢の試験が迫っている期間は両立に悩みましたが、行事に真剣に取り組むことで緊張を紛らわすことができました。学科試験の対策に関しては、一般入試への手を緩めたくなかったので、実際に数Ⅰ・A、物理基礎、化学基礎の勉強を始めたのは1か月前くらいで、それも一般入試の勉強とともに、各科目フォレストの先生方に対策用プリントをいただき、学校の休み時間や、疲れて勉強にやる気が出ない日などとメインに取り組んでいました。面接対策は、元々あがり症の気質があるため、適度な緊張に抑えられるよう、学校の先生に事前に5回ほど面接練習をしていただきました。
受けた感想としては、「わからない」でした。学科試験も、解けたところもあり、解けない所もあり、面接はもっとああ答えればよかったなどと沢山の後悔が残っていました。初めての受験ということもあり、自分が受験生の中でどのくらい出来ているのかも全く分からなかったため、次の入試に切り替え始めていました。そんな中でいただいた合格だったため、驚きが大きかったです。
現在受験を終えて感じることは、AO入試はあくまで「AO」ということです。沢山の勉強量や日ごろの努力はもちろんですが、勉強以外に自分自身で誇れる体験をしておくことが大切だと改めて感じました。私にとっては、前述したように幼少期からずっと続けているバレエでの入賞経験、バレエ留学経験、部活の部長や生徒会、また釜石市へのボランティアに参加したこと、これらが大きな強みとなり、自身の引き出しになりました。このような経験は推薦書、面接で役立つだけでなく、人生という長いスパンで考えても実りの多いものとなるため、好きなこと、興味のあることに怯えず果敢にチャレンジし、吸収していく姿勢は、推薦入試を受ける人は特に大切だと感じました。