私はもともと朝が苦手だったので、朝早く起きて勉強するという計画を立てても長続きしませんでした。まず、平日の過ごし方ですが、朝は予備校で朝テストがある場合はそれまでに必ず登校し、授業が終了して、自習の時間になると夜ご飯の休憩をはさみながら、予備校が開いている9時まで自習をかかさず行っていました。授業の予習復習は、ほぼ全て終わらせて、帰宅後は英単語やイディオムの暗記だけをするようにしていました。
土日については、どちらか一方の日はいつもよりも遅く起きていい日を決め、少しゆっくりした後で予備校の自習室や自宅で、普段の予習復習に加えて問題集を解いたり、模試の訂正をしたりしていました。
約10ヶ月の受験生活において、最も大切なことは、勉強のペースを崩さずに継続して勉強していくことだと思います。スタート時点で、自分の許容範囲を大きく超えた勉強をして、その結果、夏前までに力尽きてしまっては大切な1年を無駄にしてしまいます。10ヶ月を通して継続して勉強を行うためには、自分で少しきついな、と思うくらいの勉強量をこなす必要があると思います。
授業はもちろん大事ですが、自習の大切さを理解してもう一度自分の勉強方法を見直してみましょう。
10ヶ月間、どの時期も同じ勉強ではあまり意味がありません。自分の学力レベルや時期に合わせて、勉強する内容を変えていく必要があります。
数学:数学は予習が極めて重要です。わからない問題は飛ばしてもかまいませんので、必ず予習は行ってください。授業後は、間違えた問題を解きなおす作業を、少し時間空けて、継続的に行うと効果的です。基礎がない場合、難しい問題を解いても何も身に付きません。まずは教科書レベルの問題を必ず解けるようにしましょう。オススメなのは、毎日数Ⅲの微分積分の計算練習を行うことです。
英語:英語は担当の先生に従って勉強をするのがいいでしょう。ただし、英単語、イディオムは必ず毎日行ってください。
理科:私は、復習が最も重要だと考えています。問題集を解く前に、授業で習った範囲を全て理解した上で暗記する必要があります。暗記の作業は、きついと思いますが医学部に合格したいのなら、行うべきだと思います。その後は、問題集などの基本問題のみを解くとよいでしょう。前期の段階で、発展問題までする必要はないと思います。
数学:数Ⅲの計算練習は継続して行ってください。授業では、2週目に入っているかと思います。基本問題を間違えずに解けるようになっていれば、徐々に問題のレベルを上げ、入試レベルの問題に挑戦してみましょう。
理科:授業プリントの復習は10回以上行い、後期の間も何度も復習をしましょう。問題集などでは、前期の間に間違った基本問題の解き直し、発展問題にもチャレンジしてください。
11月に入ってからは赤本を解く必要があります。私の場合、8校ほど受験予定でしたのでその中でも優先順位を決め、解く年数を変えました。
イディオム帳、単語帳は予備校で与えられたものを使用し、毎朝ある英語小テストで、必ず9割以上を取れるように毎日取り組みました。私の場合は、イディオムを重視しました。長文は、一日怠るだけでも勘が鈍るので、できるだけ毎日1題解くように心がけました。
数Ⅲの微分積分を素早くできるようにするため、問題集を使用して毎日一定量の問題を解くようにしました。微分積分の問題集以外に取り組んだ問題集はないけれど、個別の先生から与えられたプリントや宿題は必ず取り組みました。整数、複素数はほかの分野よりも、これまでやってきた問題量が不足していたため、毎日1問ずつ解きました。
問題集は、エクセル、化学の新演習などを使用。問題集よりも、授業で使用するテキストを何度も復習し、最低10回は復習をするようにしました。そうすることで、知識量が圧倒的に増え、正誤問題の吟味が早くなり、また、ハイレベルな問題も徐々にできるようになりました。
問題集は、セミナーや標準問題精講を使用。化学と同様に、テキストの復習を重視し基礎知識の定着を徹底し、図説を積極的に利用し補足事項を書き込みました。理科は、予習よりも復習がかなり重要だと思います。
得意科目がある場合、その教科の現状に満足せず、さらなる得点源になるように勉強を怠らないことも大切です。苦手な教科がある場合は、いきなり難しいことをするのではなく、基礎知識を絶対に落とさないような勉強をする必要があります。