東京女子医科大学の推薦入試には指定校推薦と一般推薦があります。定員は、指定校推薦が約15名、一般推薦が約20名となっています。 一般推薦の評定平均値が4.1以上で、現役生の女子が対象となります。
指定校推薦は学校長の推薦を受けているため、毎年ほぼ全員が合格します。これに対して、一般推薦は、書類審査、適性試験、個人面接、小グループ討論によって審査され、2017年度の結果は、募集定員約20名に対して受験者数100名、合格者27名となっており、倍率は3.7倍でした。
大学の入試要項によると、試験時間は150分、その狙いは「文章・データ等を示して読解・分析・判断および記述の能力を評価」するもので、 文章題が10題でマーク式の設問が5問ずつ、合計50問という構成です。いわゆる現代文の内容一致問題に当たるものです。
さらに、図やグラフの読み取り問題が10題で、設問が5題ずつ、合計50問という構成です。たとえば、三角比などの図形、自動ドアの仕組み、酵素飽和度、カロリー計算、人口統計グラフなどが出題されています。いずれもその場で考えて解くような問題が多いです。
このような問題は、就職試験で問われるSPI対策問題集やロースクールや大学入試センターから出ている適性試験問題集をしっかりこなせば十分だと思われます。
形式は個人面接で、時間は約10分となっています。面接官は3人で、手前に受験生が座ります。
質問内容
・志望大学理由
・医師志望理由
・高校時代に力を入れて取り組んだこと
・一般入試ではなく推薦入試を選んだ理由
・趣味や特技
・ボランティア活動
・入学後に入りたい部活動
・地域医療における女性医師の役割
・テュートリアル教育の内容
・最近の気になる医療ニュース
時間は約70分で、面接官は3人、進行役のチューターが1人、受験者は6人となっています。 最初に一人ずつ自己紹介をし、そのあとプリントが配布され、そこに書かれている文章を読んだあと、討論がスタートします。
チューターが受験生に質問したり、話をリードしながら展開されます。受験生は、他人の意見を聞きながら、それを踏まえて自分の考えを発表する、という流れです。
場の空気を読まずに一人で暴走すると、かなり評価は下がると思ってください。あくまでも他人の話を聞く耳をもっているかが重要です。
討論のテーマ
・仮設住宅へのペット持ち込み
・待機児童の受け入れ
・小学校での英語教育の導入
・地域による医師の偏在
・海外留学する日本人学生の減少