AO推薦入試には大きく以下の3つに分かれます。それぞれ出願条件が異なります。評定平均は、高3の1学期または前期までの成績をベースに決まります。必要な書類としては、志望理由書があります。試験としては小論文(個別または集団)と面接が課されます。英語や理科、適性試験、講義理解力テストなどが課される場合もあります。
①AO入試
・評定平均を問わない場合がある
・併願も一部で可能
②公募制推薦入試
・評定平均が受験資格となる場合がほとんど
・専願制
③指定校推薦入試
・高校に与えられた枠を高校内で争う
・評定平均でほぼ決まる
まずは、基礎学力があることが必須条件となります。大学の研究はかなりハードですので、一般入試で入学した学生と同じ条件で学ばなければなりません。そこで、高校の評定平均や基礎学力テストが課され、受験生の基礎学力が審査されます。
次に、日本語を駆使して課題文を客観的に読み取り、自分の意見を筋道を立てて説明できるかを審査するために、小論文が課されます。大学でのレポートは日本語や英語で書くことになります。そもそもこうした語学力がないと論文やレポートは書けません。私は国語が苦手です、では、医師は務まらないのです。
そして、もっとも重要なのが、医学や医療を学ぶ意欲がどれだけあるか、地方の大学の場合は、将来地元に残って医師として地域医療に貢献する気持ちがどれだけあるか、などを審査するために、面接や志望理由書が課されます。医学部の定員が増えているのは推薦枠です。ということは、医師不足を解消するために、大学側は推薦入試で地元に残って真剣に地域医療に貢献してくれる人材を探しているのです。
したがって、親が医者だから、医師はあこがれだから、という漠然とした理由では途中で大学の研究についていけなくなる可能性があります。確固とした意志をもって、一生医師として生き抜くという決意が必要なのです。そのために、まずは自己分析をしっかり行い、正しい情報を持って、実際に行動に移すことが不可欠です。
具体的には、オープンキャンパスにいって教授のお話を聴いてみたり、医師・看護師体験を通して、実際の医療現場をみて肌で実感したり、サイエンスキャンプに足を運んで学問の興味を広げたりしてみましょう。
メディカルフォレストでは、大学の職員をお招きし、個別に推薦入試攻略法ガイダンスを行っています。ご興味のある方はお問い合わせください。