古宮 純
私立医学部受験における数学で、合格ラインに達するためには、やはり「標準問題が解ける」というだけでは足りません。解くだけであれば、とにかくパターンを覚えてしまえばよいのですが、それだと実際の試験で少しひねった出題をされただけで解けるはずのものもとけなくなってしまいます。必要なのは覚えて解くのではなく、理解してから解くという意識です。
数学的思考を養うことにきちんと意識を向けないと、医学部受験には対応できません。同じ「解ける」問題でも、作業的に解いているのと理解に基づいて解いているのとでは、まったく意味が違います。教科書を読む、問題を解く、解説を読む、そしてもう一度自分で解答を作る、この流れをしっかり反復しましょう。自分で解答を作ったときに、手が止まる場所があれば、そこはまだ理解できていないということです。
女子は、男子と比べて問題が解けないことに対してネガティブになってしまいがちです。ですが、問題のなかには当然解けないものも出てきます。そんなときに、解けなかったことに悩むより、なぜ解けなかったのか、どうすれば解けたのかという方に意識を向けて、前向きに捉えてほしいと思います。数学の苦手意識から脱却するには、数学とじゃれ合ってみること。楽しむ気持ちがあれば、学力も伸びやすくなると思います。
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