今回は、生物科の成澤先生に女子の医学部受験について伺いました。
私立医学部受験の大きな特徴はまず、受験科目が少ないことが挙げられます。科目を絞るということは、つまりその科目が得意な子が受けてくるということですから、当然平均点が上がりハイレベルな戦いになってきます。さらに、問題の傾向は大学ごとに大きく異なります。求められる力が「多くの問題を時間内に処理するための知識の正確性」なのか、「思考力、考察力とそれを説明する記述力」なのかによって、対策方法も異なってきます。まず自分が行きたいのはどの大学の医学部なのか、志望校をしっかり定めて、そこに向かって頑張っていくことが大切です。
女子は、例えば模試で点数が取れずに落ち込んでしまっても、その結果を受け止めて頑張っていくことができる力がある子が多いと思います。しっかりとした目標をきちんと立て、「受かりたい」という気持ちで突き進んでいくのが得意だと言えますね。自分の現状に向き合って問題はどこか、不足がどこかを見つけることができれば、あとは現実的に立ち向かっていける、という女子の傾向は受験においても強みだと思います。
この他に、良くも悪くも環境に左右されるところがあります。息抜き、勉強から離れているときほど、目標を同じくする子たちと一緒にいるといい影響があります。私自身も、受験期を一緒に過ごした友人とは何年経っても交流があります。苦しい受験生活を一緒に乗り越えた仲間は、一生の付き合いになっていくのではないでしょうか。
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