日本医科大学の過去の小論文や面接の試験問題や対策をご紹介します。予行演習やイメージトレーニングに役立ててください。
時間:前期60分、後期90分/形式:小論文(600字以内で意見論述)1題
内容:医師は個性的な外見を出すべきか、デザイナーベビーとゲノム編集技術、福祉・保険、手術を拒むがん患者への接し方、真実を伝える、チーム作り、筆者への手紙文、臓器移植、才能、アニメ映像、長い一本道の絵、理想的な教育、アニメ「つみきのいえ」、ノーベル生理学・医学賞の日本人受賞者、日本の人口、指揮者の映像、ガバナンスのあり方、再生医療、病気のリスクの説明、医師偏在の解決策、データ捏造事件、緊急避難における行動、「経済の状況に即した効率的な医療」と「医学的正義」を念頭においた理想的な医療、臨床と教育と研究、医療のおける偏見、疫病対策など、幅広く医療系のテーマから出題される。
対策:テーマの難易度は高いので、背景知識をもって論述しないと的外れな答案に陥るリスクがある。独学では厳しいレベルなので、予備校などで本格的な小論文対策を要する。
時間:①30分、②15分/形式:①グループ討論(受験生は前期6名、後期8名に対し面接官3名)、②個人面接(面接官3名)
内容:①20年後の医療について、スティグマについて在宅医療、コンビニ診断、介護離職、いじめ、タバコの次に規制が必要なもの、安楽死と尊厳死、代理出産、出生前診断、リーダーシップ、ペットとの暮らし、小学校での英語導入、豊かな暮らしと質素な暮らし、ヘアスタイルがもたらす印象、若者の理系離れ、ワーキングプアなど。②大学志望理由、医師志望理由、グループ討論の感想、成績の良さを理由に医学部を志望すること、自分の短所、友人、留学、併願校、感動したこと、高校の出席日数、高校時代に頑張ったこと、研究者と臨床医、医師以外の職につくとしたら、最近誰かに親切をした親切をされた経験など。
対策:グループ討論では、最初にホワイトボードに書かれたテーマを見て、思いついた人から1分程度話した後に討論を行う。その際重要なことは、周りの話したことをしっかり聞くこと。そのうえで、周囲の人たちとの共通点や相違点を意識しながら、自分の意見を述べるようにするとよい。ただ、アピールしようとして自分のことばかりを話すのは悪印象を与えるので要注意。個人面接では、ある程度、キーワードは準備しておいて、あとはその場でキーワードをつないで考えながら話すようにするとよい。事前に暗記したセリフを棒読みするのはナンセンスなので、その場で悩みながらも自分の言葉で必死に説明するように心がけよう。学校や予備校などで、あからさまに対策をしてきました、みたいな印象を試験官に与えると評価は下がると思ったほうが良い。試験官は受験生に意外な質問をしたり、突っ込んだりすることで、揺さぶりをかけてくるので、落ち着いて真摯に答えるようにすること。
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