フォレストクイズ⑭

2024年11月30日

第14回目のフォレストクイズです。今年(2024年)7月3日に新しいお札が発行されてから早4か月。筆者は実は新五千円札をまだ入手しておらず、その時がいつになるかと密かに楽しみにしています。キャッシュレスの時代になったため、同様にほとんど利用したことがない、手にしたことがないという方も少なくないのかもしれません。それでは今日の問題。

Q.旧一万円札の肖像画となった福沢諭吉の支援を受けて伝染病研究所を設立し、旧千円札の肖像画となった野口英世も一時期この研究所に所属していた、今年(2024年)発行の新千円札の肖像画となった医学者は誰?

 

 

~答えは下にスクロール~

 

 

A.北里柴三郎

北里はドイツの医学者・コッホ(結核菌やコレラ菌の発見、ツベルクリンの創製などで知られる)のもとで研究し、同僚のベーリングと共にジフテリア、及び破傷風菌の血清療法についての論文を発表。後にベーリングは第1回のノーベル生理学・医学賞の受賞者となります。この功績で名をあげて帰国した北里のために福沢諭吉が支援をし、大日本私立衛生会伝染病研究所(後の東京大学医科学研究所)が設立されたのが1892年の今日・11月30日のことです。この研究所には名だたる医学者が入所し、その中には野口英世もいたそうです。後に北里は福沢に恩を返すべく慶應義塾大学に医学部を創設しています。旧紙幣の肖像画であった二人と新紙幣の肖像画であった北里にはこんな繋がりがあったんですね。更に北里は1914年に私財を投じて研究所を設立、これが北里大学の母体となる北里研究所となりますから、北里が後の日本の医学研究にどれほどの貢献をしたか計り知れないことがよく分かります。ところで、北里は教え子たちから「ドンネル先生」と呼ばれていたそうです。意味はドイツ語で「雷おやじ」……。新千円札を手にした時に思い出してみてはいかがでしょうか。

 

明日からは12月(!)。街はクリスマスや忘年会といったイベントで浮かれているかもしれませんが、フォレスト生の皆さんにとっては淡々と、黙々と進めていく日々になるのではないでしょうか。強い決意を持って日々を過ごしていきましょう!頑張れフォレスト生!

 

医学部専門予備校メディカルフォレスト 上山

 

(次のフォレストクイズ更新は12/7更新の予定です。)

 

出典

コトバンク https://kotobank.jp/word/%E5%8C%97%E9%87%8C%E6%9F%B4%E4%B8%89%E9%83%8E-50877

PHPオンライン

https://rekishikaido.php.co.jp/detail/5247

ブルーバックス編集部

https://gendai.media/articles/-/68678