フォレストクイズ25⑨

2025年7月26日

第9回目のフォレストクイズ25です。今年(2025年)は7月19日から8月6日が「土用」。「土用」とは季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前18日間ほどの期間を指し、とりわけ「夏の土用」のことを言うことが多いです。「土用の丑(うし)の日」といえば、日付に十二支を割り当てたもののうち「土用の期間中にある丑に割り当てられた日」のことで、この日に「う」のつく食べ物、とりわけ「うなぎ」を食べると良いとされてきました。今年の「土用の丑の日」は7月19日と7月31日と期間中に二度訪れます(それぞれ一の丑、二の丑と呼びます)。また、「土用」といえば「土用波(どようなみ)」という言葉もあります。「土用波」とは土用の時期に太平洋側に打ち寄せる大波のこと。この時期に熱帯で発生した台風が起こしたうねりが海岸まで到達すると、風もないのに大波になることがあります。特に今日・7月26日は大潮にあたりますが、土用の大潮の時期にはとりわけ大きな波となるため非常に警戒されてきました。土用波に限らず、水難事故にはくれぐれも注意しましょう。

さて、今回のフォレストクイズは量子物理学における大発見から出題します。

Q.今年(2025年)発表の研究により、従来の「ラグビーボール型」に代わって提示された、重い原子核の形状を表す言葉は「何型」?

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A.アーモンド型

1950年代に行われた研究により科学界では「軽い元素の原子核は球状だが、重い原子核は『ラグビーボール状』に変形している」と考えられてきました。ところが、日本の理化学研究所の仁科加速器科学研究センターの研究チームが、これを覆す新説を発表しました。それは、「断面が円である『ラグビーボール型』ではなく、断面も楕円である『アーモンド型』」になっているというものです。このような変形を起こすメカニズムを発見すると共に、これを理研のスーパーコンピュータ「富岳」でシミュレーションし実証したのです。その内容については、流石に筆者の手に余るところですので出典を確認いただくこととしますが、量子力学の誕生から100年であり、ユネスコの「国際量子科学技術年」である2025年に素晴らしい研究成果が出たのは、歴史の必然かもしれません。

夏期タームもまだ道半ば。夏バテに負けずに栄養を補給して、良い勉強習慣を維持していきましょう!頑張れフォレスト生!

メディカルフォレスト 上山

出典
理化学研究所 https://www.riken.jp/press/2025/20250602_1/
ナショナルジオグラフィック https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/25/063000359/

コトバンク 土用 https://kotobank.jp/word/%E5%9C%9F%E7%94%A8-105999
コトバンク 土用波 https://kotobank.jp/word/%E5%9C%9F%E7%94%A8%E6%B3%A2-106002#w-106002
国立天文台 今年の土用 https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/phenom_sekki.cgi
葛西臨海公園 今年の大潮 https://kasaikaihinpark.com/wp-content/uploads/2025/01/%E6%BD%AE%E4%BD%8D%E8%A1%A8_2025%E5%B9%B4_241124.pdf