成績と一緒に、感性も伸ばす

2025年5月18日

今年の4月から、池袋校の受付に枝物を中心とした生け花が飾られています。
シンプルだけど存在感があって、季節の移ろいを感じられるような素敵な生け花です。定期的に入れ替えられていて、ちょっとした楽しみです。

最近、生徒から「入塾当初は全然気づかなかったけど、昨日交換されてて初めて気づきました」という声がありました。
たしかに、登校し始めた頃は緊張もあるし、周りの細かい環境まではなかなか目が向かないかもしれません。
でも、それが自然なことです。少しずつ環境に慣れて、余裕が出てくると、見えていなかったものに気づけるようになる。そういう感覚は大事なのものだと思います。

 

実は、病院でも似たようなことがあるかもしれません。
受付や病室に飾られた花に、患者さんがふと気づいたり、会話のきっかけになったり。入院中に花が新しくなっていると、それだけでちょっと気分が明るくなったりもします。
ときには、手術の朝に花を交換することもあるかと思います。
患者さんにとって大事な一日を、できるだけいい気持ちで迎えてほしい——そんな思いやりがそこにはあると思います。

こういう「気づき」って、実は医療人にとってすごく大切な資質ではないかと思います。
医学部の二次試験でも、こうした感性や視点が問われることがあります。

 

毎日かざすカードタッチのすぐ横にある花にも気付いていたでしょうか。
もし、今日、初めて気づいた!という人がいたら、それも立派なスタートです。
勉強で頭がいっぱいになりがちですが、ちょっと立ち止まって、花に水をあげてみるのも悪くありません。
そんなちょっとした行動が、自分の視野や感性を広げてくれることもあるはずです。

先週末に全統記述模試が実施されました。

各自、振り返りを行い、話を聞いていると、「授業で扱った範囲は特典が取れた。来月の実力テストに向けての課題が見つかった。」という生徒が多くいました。

いま点数がとれなくても、不安になることはありません。

これからの成績も飾られている枝物のごとき伸びを期待しています。

引き続き、頑張ってください。

 

池袋校 大内