慶應義塾大学医学部は、私立医学部の最高峰です。
合格者の中には東大と両方合格する受験者が少なくありません。
この両方というのは、理Ⅲと慶医、理Ⅰ・Ⅱと慶医のパターンがあります。
どちらに進学するかは、皆さんそれぞれです。
報道番組の司会を勤める菊川怜さんも両方に合格し、東大に進み建築学を学んでいます。
お医者さんのお子さんがこぞって慶應幼稚舎(小学校)、慶應の中学、高校へ進学するのを見て、内部進学者はたった30人くらいなのにどうしてだろう?と、不思議に思っていました。
しかし、医学部受験に携わるようになり、謎が解けました。
外部から一般受験するより、内部進学で医学部を狙うほうが、はるかに合格の可能性が高いようです。
慶應は難易度が高いため、受験者も限られ、倍率はおさえられています。
入学試験はフォレストと同じ東急東横線の沿線にある日吉駅のすぐ目の前の校舎て行われます。
医学部生の1年次はこの日吉で授業が行われ、他学部生と校舎を共にします。
2年次からは病院のある東京の都心のまん中にある信濃町に通います。
慶應病院の病棟は、入院患者から不気味と言われるほど古かったのですが、2012年に南棟(3号館)が、2015年には1号館が完成し稼動しています。
さらに、医学部創立100周年を迎える2017年度を目指して、新病院等建設事業が進められています。
この大学の初代学長は北里柴三郎博士です。
北里研究所を設立するに当たり、福澤諭吉先生の援助を受けるなど、たいへん親交が深く、福澤先生の長年の恩義に報いるため、慶應の医学部を創設(1917年)し、その発展に尽くしました。
というわけで、北里大学は、北里博士が作った大学ではなく、北里研究所の人たちによって、博士の功績をたたえて研究所創立50周年の記念事業として1962年に作られました。
そして、医学部のその歴史は新しく、1970年設置となっています。
教務スタッフ