医学部女子専門予備校の必要性③

2016年3月18日

≪理数科目が苦手な女子は環境が作る≫

『女子は数学が苦手、「間違うのを怖がる」ことが一因?』と、いう記事が、THE WALL STREET JOURNAL   に掲載されています。
間違いを恐れることと、女子は数学が苦手という先入観によって数学の男女差が大きくなるというのです。

女子は、数学が苦手なのは『社会的・文化的に形成された性別』というジェンダ論に基づいたものとも言えます。
ジェンダ論によって形成されている『女子は数学が苦手』という状況は、女子だけの高校では、さらに深刻になります。
数学に苦手意識のある生徒がたくさんいる女子校で、どんな授業ができるでしょうか?
数学が苦手だから文系に行こうとしている生徒に、どんな授業ができるでしょうか?

首都圏の女子校で医学部に合格できるレベルの授業をする高校は少なく、私の耳に入っている女子校の名前はたった2校です。
だからといって、共学ならこの理数科目の男女差はなくなるのでしょうか?
それも、むずかしいようです。

日本は、戦後、法の下では男女平等となり、男女雇用機会均等法ができ、社会への女性進出が著しく増えました。
医学への女子の進出にもめまぐるしいものがあります。
しかし、子どもの頃から女子は、「女の子なんだから・・・」と言われる場面に遭遇している人は多いのではないでしょうか。
男子もそうです。
「男の子なんだからメソメソしない」「男のくせに女の子に重いものを持たせて」とか非難を浴びることもあったのではないでしょうか。

ですから受験勉強の場において、男子は難しい問題を何とか解こうと努力しますが、優秀な女子の中でも、難しい問題があると男子に頼って教えてもらうというシーンを見かけます。

欧米からレディーファーストというマナーが入り、男女平等とうたいながらも女性は守られるべき存在となり、男女が一緒にいると、男女お互いの能力が同じ土俵では発揮しにくい状況を作り出しています。

そして、男子より理数科目ができないのはしょうがない。
その『しょうがない』という気持ちでは絶対に学んでほしくないから、医学部女子専門予備校メディカルフォレストが誕生した一因があります。

教務スタッフ