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過去問対策の正しいやり方

2017年12月24日

いまの時期は多くの受験生が受験する予定の大学の過去問をやっていることでしょう。

ただ、10校受けるからといってやみくもに解いていては、絶対に間に合いません。
やり方を工夫しないといけないですね。

たとえば、本気で行きたい大学を3校くらいにまずは絞って、5年分をしっかり解く。
そのとき、すべてを解く必要はないので、試験時間内に7割を取るには、どれを確実に押さえ、どれを捨てるかを見極める。

そうした実践的な解き方をしましょう。
実際、現場で解けそうもない問題をいくら時間をかけて解いても意味がありません。
試験は時間がすべてです。
そのなかで、ボーダーの7割をクリアするには、どの問題を解いたらいいのか。

そういう視点から過去問に取り組むと、前に進むことができます。
逆に生真面目にすべての問題をじっくり解いていると、量が多すぎて停滞してしまいます。
過去問は、所詮過去のデータにすぎず、それがそのまま来年に出るとは限りません。
とくに新課程の生物は初見の問題が多く出題される傾向にあります。
だとすれば、過去問ばかりをやりすぎで、本来の学習のベースをおろそかにするのは本末転倒です。

あくまでも、学習のベースをしっかり繰り返し取り組みながら、そのうえで大学の出題傾向を把握するために過去問を解く、というスタンスを守ってください。
過去問では実力はつきません。
実力をつけるには、普段の普遍的な学力を身につけるための学習を丁寧にやっていくしかありません。
基礎力なしに、過去問を解いても砂上の楼閣となるのは目に見えています。

現役生でなかなか理科まで手が回らない人には、受験校を英数の配点が高い日本医科にしたり、または3科目に絞って東海や帝京に絞る、という方法もあります。
とにかく漠然とした勉強は禁物です。
的をしっかり確定して、一点集中で取り組むことが重要です。

ぜひ、がんばってください。

校舎責任者 小川