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医学部2023年度問題について

2018年10月24日

医学部の2023年問題は、2010年にアメリカで「2023年以降、アメリカでの医師国家試験の受験資格は、WFME(世界医学教育連盟)で定められた国際基準による認証を受けた卒業生に限る」と決定されたことに始まります。

これまでの日本の医学教育の臨床実習のカリキュラムは50週程度で、国際標準とされる72週と比べると短く、その内容も「見学型」が中心でした。
それに対して国際基準では「診療参加型」の臨床実習が重視されます。

アメリカの医師免許試験を受ける日本人はわずかですが、文部科学省では、これを契機に日本の医学教育を国際基準に適合したものにしようと動き出しました。

それに伴い各医学部でカリキュラムの見直しが行われ、2023年に医師免許を取得する2017年度生から国際基準に対応したカリキュラムに改編されました。

この改編により、限られた6年間のカリキュラムで臨床実習の時間を増やすため、基礎医学や臨床医学の講義の時間が減らされることになりました。

生徒にとっては減らされた講義時間で多くの学習量を理解しなければなりません。
従来以上に自学自習時間が必要になります。

医学部は入学後、他学部とは比較にならないほど厳しい進級基準が待っています。
だからこそ「絶対に医師になる」という強い信念を持って頑張ってほしいと思います。

アドバイザー 青木