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世界の医療事情

2020年10月23日

現在の日本では、医療機関の有無などの地域差はあるものの、原則3割負担で治療を受けることが可能です。これがどういう状況なのか、諸外国と比べてみないと、分かりづらいですよね。

世界約196カ国のうち、先進国はたったの約40か国です。アメリカでは、保険加入が義務ではないため、10人に1人が無保険の状態で、高額な医療費により年間50万人が破産したり、住む家を失ったりしていると言われています。

イギリス、イタリアでは、コロナ以前から医療制度が破綻しかけており、厳しい状況となっています。北欧では、医療費は殆ど発生しませんが、診療に遠くの病院を指定されたり、診察までに日数が掛かったりします。

途上国では、いわゆる袖の下を渡した人が優遇され、待っても待っても診てもらえなかった、というのはよくある話です。医療機関の歴史自体が長くなく、病院があっても、呪術師、祈祷師に診てもらう方が安心、と考える土地も多くあります。病院に十分な設備が無かったり、医療従事者の知識不足等により、先進国では考えられないで病気やけがで命を落とすケースは日常茶飯事です。

日本ではこれまで、途上国で治療ができない患者の受け入れを数多く行ってきました。そのような場合、人道的見地から、通常は入国が許可されない国籍や年齢の患者にも入国権限が与えられてきました。しかし、現在はコロナの影響でそれも滞っています。難民キャンプでの支援事業も然りです。

安心して医療サービスを受けられる、現在の日本のシステムには感謝するばかりです。また、世界を見渡すと、医療とは誰のためのものなのか、と考えさせられます。世界中が厳しい状況に置かれていますが、みなさんには、多くの人に貢献できる医師を目指して頑張ってほしいと思います!

共通テストまで、85日。

私大医学部初日まで、88日。

がんばれフォレスト生★

松井