週末にいくつかの推薦入試の一次試験が実施されました。
フォレストからも何人か受験した生徒がいます。受験前にこんな話をしました。
時間をかけて対策をした分、比例して本番の緊張も大きくなります。
緊張した上100%の意気込みで試験に臨むと、かえって冷静な判断ができなくなってしまうかもしれません。本命の大学ほどそうでしょう。
そんな時は「90%の力を出す」と意識してみてはどうでしょう。
スポーツ選手のメンタルコーチとして有名なロバート・クリーゲル。
オリンピック最終予選を目指す短距離選手のトレーニングをしていた時、「普段の90%の力で走ってごらん」とアドバイスをしました。すると、選手全員の記録が瞬時に伸びたのです。非公式ですが、世界新記録を出した選手もいたとか。
気楽に力を抜いた時、最も力が出ました。
10%の余力があることで、どこかに冷静に判断できる意識が残ります。70%や80%では実力が発揮できないのでダメなのです。
溺れた時にも、最速で浮上する方法は、力を抜くことです。ジタバタしては沈んでしまいます。
難問に出会った時も力を抜いて、次にどうするか冷静に判断して対応したいですね。もちろん、これは医師になってから、予期せぬ事態にあった時にも同様のことが言えるでしょう。
医学部受験の一般試験の日程では連日試験を受けることになります。常に理想とするパフォーマンスを出し続けるのは難しいのが現実です。
受験マラソンを乗り切るためにも、「90%の力を出す」というのを意識してみて下さい。
池袋校 大内