後期授業が始まり一か月が経ちました。後期授業は、前期で扱った内容の実践的な演習をしており、自分の弱点に向き合う日々が続いていると思います。できていないことに落ち込むのではなく、できていないことが明確になり、やることがはっきりしてきたと前向きな態度で勉強を続けてください。
10月になると過去問を始めることになると思います。医学部では10校程度の受験になることも珍しくありませんから、早期の対策が重要です。特に英語は、理数系科目とは違い、新しく学ぶことは多くなく、前期の内容が理解できていれば十分解ききることができますから、理科と数学の過去問に着手できなくとも、英語の過去問は率先して始めましょう。
「基礎が完成してから過去問を解きたい」という声をよく耳にしますが、その考えは改めましょう。英語は文法や単語の勉強をしていても、実際の長文には知らない単語は出てきますし、専門的な単語であれば長文を読むことでしか得られない知識も多いのです。また、「文法が完璧に理解できる」というのはほぼ不可能であり、実際には分からないこと・抜けていることが必ず出てきます。そういったことに気づき、修正する作業を過去問を用いて行っていくのが得策と言えます。
特に意識してほしいことは以下の通りです。
①時間が足りるかどうか(足りないなら現時点で何分足りないのか)を把握する
→これまでに読んだ長文で構いませんから、音読等を通してスラスラ読む訓練を積みましょう。
②単語・熟語がどれだけ定着しているかを把握する
→一度覚えたという単語でも、忘れていることはありますし、初めて見る単語もたくさん出てきます。必ず辞書を調べて用例に触れ、知らない単語は積極的に覚えるようにしましょう。
③問題形式を把握する
→長文1つとっても、段落ごとに問題を解くもの、下線部ごとに問題を解くもの、空所補充が内容を問うものか文法・語彙問題が多いのか、など大学ごとの特徴をおさえてください。
以上、3点を特に意識して「過去問を用いて自分の勉強の方針を定める」ことを目標に10月からの勉強に取り組んでみましょう。演習を進めていて、不安に思うことがあれば、いつでも相談しに来てください。
小島