第11回目のフォレストクイズです。11月も下旬に入り、関東地方でもいよいよ本格的な冬の気配を感じる日々が続きます。そんな今年(2024年)の冬について、今日はこんな問題を出題します。
Q.日本では、夏に発生すれば猛暑、冬に発生すれば厳冬となることが多い、東太平洋の赤道付近の海面水温が低くなる現象を「何現象」という?
~答えは下にスクロール~
A.ラニーニャ現象
東太平洋の赤道付近に吹く東風の強さにより、東太平洋の海面水温は上がったり下がったりします。東風が弱くなると西太平洋の熱帯付近の暖水が東太平洋まで広がって海面水温が高くなり、逆に東風が強くなると東太平洋の冷たい水が深層から湧き上がり海面水温が低くなります。東太平洋の赤道付近の海面水温が高くなる現象が「エルニーニョ現象」、低くなる現象が「ラニーニャ現象」です。それぞれスペイン語で「神の子」と「女の子」を意味します。
これらの現象は東太平洋から離れた場所にある日本にも影響を及ぼします。東太平洋の海面水温の変化によって西太平洋やインド洋の海面水温が変化することで気圧配置などに影響が出るため、日本の気候にも影響があります。今年の冬はラニーニャ現象が発生する見込みですが、冬にラニーニャ現象が起こると西高東低の気圧配置がより強まり、冬の寒さが厳しくなりがちです。現状では今年の冬の気温は平年並みとの予報が出ていますが、秋も暖かい日が多かったため急に寒くなる可能性も。一方で春が近づくと一気に暖かくなることもあるため、今年の冬は気温差への対応が大事になりそうです。
身体を冷やしてしまうと体調を崩してしまいがち。寒さに対する備えを万全にしてラストスパートに集中したいところです。特にお腹は冷やさないようにしましょう!頑張れフォレスト生!
医学部専門予備校メディカルフォレスト 上山
(次のフォレストクイズ更新は11/25更新の予定です。)
出典
気象庁 https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino.html
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/faq2.html
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino3.html
日本気象協会
https://tenki.jp/forecaster/gureweather/2024/11/19/31443.html