フォレストクイズ25㉖(2025/12/11)

2025年12月11日

第26回目のフォレストクイズ25です。今日・12月11日は国連児童基金・UNICEFの前身となる国際連合国際児童緊急基金が創設された日(1946)です。元は第二次大戦による被害を受けたヨーロッパの児童を対象に活動が始められ、次第に世界中の児童が対象となりました。未だに世界中では下痢や肺炎などの予防可能な病気により命を落とす児童が多く存在しています。「児童」は基本的に自らの権利を行使し、擁護する力を持たない存在です。こうした人道的な支援は、「医師」を志すフォレスト生の皆さんにとっても決して無縁な話ではないでしょう。

さて、今日は健康に関して近年注目されている概念について出題します。

Q.「脳」との相互的な関係性にも注目が集まる、独自の神経ネットワークを持ち、「第二の脳」と称されることもある臓器は何?

 

 

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A.腸

今日・12月11日は「胃にいい」の語呂合わせから「胃腸の日」とされています。近年の研究で「腸」が健康にもたらす影響がどんどんと明らかになっています。近年注目されるのは「脳腸相関」という概念です。腸は独自の神経ネットワークを持ち「第二の脳」と呼ばれることもありますが、脳と腸はそれぞれに影響を及ぼし合っています。例えば「腸内の病原菌が増えると、脳は不安感を覚える」といった現象が起こります。これに加えて「腸内細菌」が果たす役割も注目されており、腸内細菌を持たないマウスが腸内細菌を持つマウスよりもストレスに過敏だったり、脳の神経系を成長させる因子を持たなかったりするといった研究もあります。他にも腸は「免疫系」において免疫細胞の半数以上を有していたり、「内分泌系」においてホルモンを分泌する器官であったりと、その役割は非常に多彩かつ重要です。食生活を中心として、日ごろから腸を労わる必要性がお分かりいただけるのではないでしょうか。栄養の偏った食事を避け、腸内の善玉菌の餌になる食物繊維、あるいは発酵食品なども意識的に取ることが腸の健康を保つ鍵といえます。

フォレスト生の皆さんは健康のことを意識する余裕もないような生活を送っているかもしれません。ですが、何をするにおいても身体は最大の資本です。「医者の不養生」という言葉の通りになってしまってはいけません。今こそ自分の身体と向き合い、健康を損なわないようにすることが肝心です。何度でも言いますが、手洗いうがいは最低限徹底していきましょう!頑張れフォレスト生!

メディカルフォレスト 上山

 

出典

脳腸相関 ヤクルト https://institute.yakult.co.jp/dictionary/word_3611.php
腸内細菌 ヤクルト https://institute.yakult.co.jp/feature/008/02.php
腸内環境を整える食事について 新潟県労働衛生医学会 https://www.niwell.or.jp/news/health/000504.html

UNICEF https://www.unicef.or.jp/osirase/back2009/0912_05.htm