フォレストクイズ25⑮(2025/10/6)

2025年10月6日

第15回目のフォレストクイズ25です。今日からフォレストブログは毎日更新!受験に向けて頑張るフォレスト生と共に、スタッフも駆け抜けていきます!

1969年の今日・10月6日、千葉県松戸市に「すぐやる課」が設置されました。ドラッグストア「マツモトキヨシ」の創業者である松本清市長が、縦割り状態の行政を改革すべく、市民の要望、要求にすぐに答えるためのアイディアとして設置した部門である「すぐやる課」は、市民からの好評を呼び、他自治体にも広がっていきました。松本の直筆による「すぐやらなければならないもので すぐやり得ることは すぐやります」という標語は実に明快なものです。慎重に検討しなければならないことも勿論たくさんありますが、やるべきことは重い腰を上げて「すぐやる」!大事な意識です!

さて、今回は日本でも研究が進む新技術について出題します。

Q.今年(2025年)7月には主要なパーツやシステムを全て日本製とした「国産品」が大阪大学で稼働を開始した、これまでのコンピューターと異なる動作原理によって超高速な計算を実行できるとされるコンピューターは「何コンピューター」?

 

~~答えは下にスクロール~~

 

A.量子コンピューター

 

 

電子や光子といった、微小な粒子や物理現象について研究する物理学の分野を「量子力学」と言いますが、この量子力学の原理を計算に応用したものが「量子コンピューター」です。従来のコンピューターは基本的に2進数を用いて、「電気信号的にオフである『0』」と「オンである『1』」をスイッチのように組み合わせることで計算を行っていました。しかし、量子の世界においては「0と1の『どちらでもある』ような状態」が存在しえます。このような状態を「重ね合わせ状態」といいますが、この不思議な性質を利用することで、化学反応のシミュレーションや暗号解読といった様々な複雑な問題を、これまでのコンピューターよりも遥かに速く解くことができるとされるのが量子コンピューターです。この量子コンピューターを実用化すべく、日本も研究を重ねています。今年(2025年)4月には富士通と理化学研究所の共同研究により、「256量子ビット(量子ビットは量子コンピューターにおける情報の基本単位)」を備えた世界最大級のマシンの開発に成功したことが発表されました。また、今年7月には大阪大学らの研究により、主要部品を日本製とした初の“純国産”量子コンピューターが稼働を開始しました。ちなみに現在開催中の大阪万博では、クラウドを経由してこの大阪大学の量子コンピューターを実際に操作できる企画展も行われました。今はまだ実用レベルに至っておらず、一般社会とは縁遠い量子コンピューターですが、我々の日常を大きく変える日も近いかもしれません。

ブログの毎日更新に向け、スタッフも惜しみなく持てる知識を活かして記事をお届けしていきます。頑張れフォレスト生!

メディカルフォレスト 上山

出典

量子コンピューターについて https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sp/contents/voice/20220311_quantum-computer.html

大阪大学 https://www.asahi.com/articles/AST810290T81UTFL007M.html

富士通 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2505/20/news001.html

大阪万博 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG183450Y5A810C2000000/

すぐやる課 https://www.city.matsudo.chiba.jp/kurashi/suguyaru/suguyaru_tanjou.html