フォレストクイズ25㉘(2025/12/23)

2025年12月23日

第29回目のフォレストクイズです。今日・12月23日は文筆家サミュエル・スマイルズ(1812-1904)の生誕日です。スマイルズは成功者の伝記を多く書き、それらをもとにした啓発書『自助論(Self-Help)』で特に有名です。その中に登場した「God helps those who help themselves.」というフレーズは、日本では明治時代に『西国立志編』というタイトルで出版された際に「天は自ら助くる者を助く」と訳されて多くの人に支持されました。皆さんも自分の身を自らの力で立てるべく、努力を積み重ねている最中ではないでしょうか。

現代においても繰り返し読まれる同書ではありますが、本来この作品は共助や相互扶助といった観点にも触れており、自助のみに終始しているわけではないともされています。自助のための努力によって拓ける道は確かにあり、それに邁進することは勿論尊いことです。ただ、その視点だけで全てが解決できるわけではありません。自助が難しい人が目の前にいるとしたら。あるいは個人に降りかかる困難はなぜ生じるのか。自助、共助、あるいは公助。そういったことについてもいつかは考えなければならないでしょう。

さて、今回は医学に関して将来目指されているものについて出題します。

Q.SDGsのゴール3「健康と福祉」の中でも達成が目指されている、「すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる」ことを指すアルファベット3文字の略語は何?

~~~答えは下にスクロール~~~

A.UHC

UHCは「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の略。SDGsのゴール3「健康と福祉」の中のターゲット3.8がUHCの達成についてのものです。今月(2025年12月)6日、UHCの世界中での達成のため途上国支援の拠点として「UHCナレッジハブ」が東京で設立されました。UHCの達成のためには、「物理的アクセス」「経済的アクセス」「社会慣習的アクセス(サービスの重要性が理解され、受け入れられるかなどを含む)」の改善が必要とされています。世界中で、未だに多くの人が十分な医療サービスを受けられなかったり、医療費が経済的負担になっていたりしています。同じ病気になっても、UHCが達成されていない世の中では、その後は大きく変わっていくでしょう。どのようにしてUHCを達成していくか。国民皆保険制度を持ち、屈指の長寿国でもある日本が主導していくことになるかもしれません。

フォレストでは各大学のテスト対策が多く行われています。各大学の傾向を掴めれば、自ずと進む道も見えてくるはずです。迷いなくその日まで駆け抜けられるようにしていきましょう!もちろん、手洗いうがい、体調管理を忘れずに!頑張れフォレスト生!

メディカルフォレスト 上山

出典
UHCナレッジハブについて 朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASTD62BZSTD6USPT002M.html
UHCについて JICA https://www.jica.go.jp/about/policy/sdgs/UHC.html
SDGsジャパン https://www.sdgs-japan.net/goal3

コトバンク スマイルズhttps://kotobank.jp/word/%E3%81%99%E3%81%BE%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%9A-3156717
自助論の内容について ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/354217?page=2