第21回目のフォレストクイズ25です。今日・11月11日は同じ数字が四つ並ぶ特徴的な日付であることも相まって、非常に多くの「記念日」が制定されている日です。「1」の字のように細長いものを記念する日が多いようですが、我々フォレストにとって関係がありそうな「医療」にまつわる記念日では「介護の日」があります。厚生労働省が「いい日、いい日」の語呂合わせで制定したもので、介護に関する啓発運動などを行う日です。医療従事者は「介護を必要としている人」に向き合うだけでなく、「介護をする人」にも向き合う必要があります。介護をすることとなる家族の方や介護士の方のみならず、医療従事者本人が家族の介護をすることもあるでしょうし、将来的には自らが介護を必要とする人になることもあります。「介護」について考えて、人々に発信する立場になることもあるでしょう。
さて、今回はもう一つ、医療と縁のある記念日について出題します。
Q.「31cm以上」の長さが受け入れの条件となっている、毛髪を失った子供などのために髪の毛を寄贈し、ウィッグなどを提供する取り組みを何という?
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A.ヘアドネーション
11月11日は「ヘアドネーションの日」でもあります。「1」を髪の毛に見立て、ヘアドネーションの活動を行っている山形県のライオンズクラブが制定した日です。ヘアドネーションは、脱毛症や小児がん患者の子供のウィッグを作るための取り組みです。十分な長さのウィッグを作るべく、アメリカでは12インチ以上の髪の毛から受けいれていたのですが、これがセンチメートルに換算すると30.5cmとなるため、日本では31cm以上の髪の毛を受け入れる条件としています(もちろんそれ以上の長さのウィッグを求める人もいます)。社会活動としてここ最近注目度が高まっているヘアドネーションですが、この活動を日本で初めて行ったとされるNPOの「Japan Hair Donation & Charity(JHD&C、ジャーダックと読む)」は「ヘアドネーション」という活動について一つ大事な視点を世に広めようとしています。それは、「なぜヘアドネーションが必要なのか」ということです。それはすなわち、髪の毛を失った子が髪の毛を必要とする一因には、「髪の毛がない子供が、それによって好奇の目に晒され、差別的な扱いを受け、『生きづらさ』を覚えるから」というものがあるということです。とすれば、「ヘアドネーション」に携わる上では、ただウィッグができて子供たちが喜べばそれでいいということではなく、更にその先の「子供たちがそういった差別を受けることのない世界を作るにはどうすればいいか」ということを考えることも必要になります。JHD&Cの代表理事の渡辺貴一氏は「ヘアドネーションなどが必要のない世の中が理想」と語っています。こうした考え方は、他の病気の患者や、あるいはもっと広く「マイノリティ(とマジョリティ)」をめぐる議論でも重要になってくるかもしれません。
先日、メディカルフォレストでもインフルエンザの予防接種が行われました。街を見るとマスクをして歩いている人はもはや少数派かもしれませんが、冬は様々な感染症のリスクが高まる乾燥の季節です。繰り返しになりますが、この時期の病気だけは絶対に避けたいところですから、「手洗い・うがい」はしっかりと行って、体調管理もぬかりなく受験生活を送ってください。頑張れフォレスト生!
メディカルフォレスト 上山
出典
「ヘアドネーションの日」 https://lions332-e.jp/cabinetnews/%e5%9c%b0%e5%8c%bascp%e3%83%bbfwt-%e3%80%8011%e6%9c%8811%e6%97%a5%e3%80%8c%e3%83%98%e3%82%a2%e3%83%89%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%81%ae%e6%97%a5%e3%80%8d%e8%a8%98%e5%bf%b5%e6%97%a5/
JHD&C渡辺氏インタビュー https://sdgsstory.global.brother/j/special/minna/756/
「介護の日」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/kaigo-day/index.html
