こんにちは。
メディカルフォレスト卒業生の深見です。
12月ももう半ばとなり、街中に年末の雰囲気が漂ってきました。
クリスマス、大晦日、お正月とイベントが続きますが、それらは合格してからのお楽しみ♪として今は入試に向けて日々のルーティンを着実に重ねていきましょう!
今回は出願が近づくとよく話題に上る地域枠入試について取り上げたいと思います。
地域枠入試で入学すると、医学部卒業後の一定期間を特定の都道府県で医師として働くことと引き換えに、在学中その都道府県から奨学金を頂きながら学業に励むことができます。
都道府県によって奨学金の額は異なりますがだいたい20万~30万円/月のところが多いかなと思います。
この奨学金は、頂いた都道府県で卒業後に医師として働くことで返済不要になります。
もちろん、医師として働いた分のお給料も別途もらえます。
ご存知の通り私立医学部の学費は高く卒業までの6年間で3,000万円以上かかるところもありますので、6年間で総額1,000万円以上の学費を出してもらえることはかなりメリットになるかと思います。
ただし留年した年の奨学金は貸与されませんので、その年の学費は全て自己負担となります。
また、多くの地域枠の場合奨学金を頂いた都道府県での医師としての就業期間は9年間となります。
これは”医学部卒業後〇年以内にこの就業期間を終えること”という規則がある場合もあれば、特に制限はなく一生のうちにこの任期を達成すればよいという場合もあるようです。
そして入学してからの扱いやカリキュラムなどは一般枠の学生と何も変わりません。
むしろ私の周りで見ると、金銭面や卒後のビジョンをよく考えて医学部に入学した地域枠生たちは学業成績や態度の優秀な人が多いように感じます。
さらに地域枠の奨学金というのは一般枠で入学した後に申請することも可能です。
しかしながら多くの医学部において例年地域枠入試の方が合格最低点が低くなりますので、入試で地域枠を選択すれば入試のハードルが少し下がることと奨学金という二つの利点を得られます。
まただいたいの地域枠では地域枠生を年に1回以上、将来働く都道府県に招き、懇親会や現地の病院見学バスツアーといったイベントに参加してもらうという試みを行っています。
交通費は全て都道府県側が出し、宿泊施設の手配をしてくれるところもあるようです。
食事も現地で出してくれるので少し観光気分を味わいながら、将来働く土地のことを知り、いつか医師として働くかもしれない病院を見て回ることが出来ます。
懇親会や相談会のような試みは都内で実施している場合もあり、実際に働く医師にキャリアについて相談したり、病院見学の手配をしたりということは、自分で一から情報を集めなくてはならない一般枠の学生と比べて行いやすい環境にあるのではないかなと思います。
地域枠を設置している都道府県にとって一番良い未来は、ほかの地方から来た医師たちが地域枠としての従事をきっかけにその土地に永住してくれるということだろうと考えられます。
自分の出身地の地域枠がちょうどあればそれに越したことはないですが、たとえそうでなくても、その地域を好きになってもらえるよう、私が見聞きする限り各都道府県地域枠の担当者の方々は工夫して医学生たちをとても歓迎してくれます。
今年度の入試で地域枠を利用する受験生の皆さん!
将来地方で働くことや奨学金など自分にとってのメリットデメリットはあるかと思いますが、合格した後具体的にどんな将来が待っているのか、少しでもイメージしやすくなっていたら嬉しいです!
あと少し!がんばれ★フォレスト生
医学部専門予備校メディカルフォレスト卒業生 深見