今日は大学入試改革~大学入学共通テストについて。
「大学入試センター試験」は、現在の高3生が受験をする2020年1月を最後に廃止され、高2生からは「大学入学共通テスト」が開始されます。
ではなぜ変更されるのか?
これからの社会はグローバル化、情報化、少子高齢化、生産年齢人口の急減などにより大きく変わろうとしています。
今後このような社会に対応できる能力を身に付ける教育が必要となり、入試改革が行われることになりました。
入試改革では文部科学省が掲げる「学力の3要素」①「知識・技能」②「思考力・判断力・表現力」③「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度の学力」を評価できる入試をめざします。
そこで、まずは「知識・技能」の評価を中心に求める「大学入試センター試験」を改革することとなり、「大学入学共通テスト」が始まることになりました。
では、具体的にどのように変わるのか、主な変更点は以下の3点。
●英語は「話す」「書く」を加えた4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価するために英検やTOEFLなど外部の資格・検定試験が利用される
●マーク式の問題に加え、国語・数学では一部「記述式問題」が出題される(今後、理科や地歴公民も一部は記述式を導入予定)
●「知識・技能」を問う問題に加えて、「思考力・判断力・表現力」を重視する問題が出題される
各大学が行う個別入試についても「大学入学共通テスト」で評価される「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」に加え、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度の学力」を含めた「学力3要素」を評価する入試への改善が求められています。
ただし、医学部の場合はどれも今までの入試で求められていた学力(記述式・論述式問題、志望理由書、小論文、面接による評価)で、現状の延長上にあり、改革の影響を受けにくい学部と言えます。
入試改革の年にあたる受験生の皆さんは大変だと思いますが、まずは今まで通りの医学部対策を行い、しっかりとした学力を築くことが大切です。
アドバイザー 青木