第5回目のフォレストクイズ25です。6月に入り、徐々に蒸し暑さ、ジメジメ感が強まっていく時期となりました。湿度が高いと体力も奪われますし、気持ちも落ち込みがち。気温も上下が激しく、気圧も含めて体調の管理が難しいですね。そんな中でも健康を保ちながら勉強を続けていくため、衛生的な環境の維持は欠かせません。部屋を綺麗に掃除し、手洗いうがいを心掛けて健康を維持していきましょう。スタッフも校舎の清掃を頑張っていきます!
さて、毎年6月は「プライド月間」です。性的マイノリティ(性的少数者)の人々のコミュニティ・文化を祝い、その権利を主張していくための運動で、1969年6月にニューヨークのバーで発生した「ストーンウォールの反乱」という出来事に由来して6月に設定されています。昨日・6月7日と今日・6月8日には東京の代々木公園で「Tokyo Pride 2025」(昨年までは「Tokyo Rainbow Pride」のイベント名で毎年4月に開催)という、性的マイノリティ、ならびに様々な人権に関する課題について考える大規模イベントが行われています。
そこで、今回はそんな「プライド月間」に関連する問題を出題します。
Q.英語で「同盟・仲間」という意味がある、性的マイノリティの人権擁護の立場を取り、その味方として行動する人のことを指す言葉は?
~答えは下にスクロール~
A.「アライ(Ally)」
一般に性的マイノリティに関する文脈で「アライ」という場合は「自身は性的マジョリティ(性的多数者)である人」のことを指すことが多いです。「ジェンダーアライ」などということもあります。
性的マイノリティと「医療」は切っても切り離せない関係性にあります。歴史を振り返れば「同性愛」はアメリカ精神医学会による診断基準「DSM」に診断名として掲載されたのち、同性愛者解放運動の結果リストから削除された過去があります。日本では同性カップルが婚姻できず法的な家族になれないがために、パートナーの医療に関して意思決定に関われず、入院時のお見舞いにも行けなかったり最期を看取れなかったりすることがあります。また、「トランスジェンダー」と呼ばれる人々が自認する性として生きるにあたり、ホルモン治療や性器の手術などの医療的介入が必要になることも多いです。更には、性的マイノリティは性的マジョリティに比べ、精神的健康に関する問題を抱えやすいのではないかともされています。これらから、医療は性的マイノリティに様々な観点から深くかかわっていることが分かるかと思います。
過去の調査の結果から、日本において性的マイノリティが医療従事者への不信感を抱くような経験をした割合が、性的マジョリティよりも多いことが分かっています。また、性的マイノリティが医療従事者に対し求める要望として「パートナーを家族として認めてほしい」「医療関係者のLGBTQ+への理解向上」「性別欄の必要性を常に考えて欲しい」など様々な意見が上がっています。つまり、性的マイノリティは病院などに行くにあたっても性的マジョリティとは異なった困難が様々にあると言えます。ですから、性的マイノリティについて理解を持った「アライ」の医療関係者が少しでも多くなることが望まれます。
メディカルフォレストでは、次の土曜日・6月14日には前期タームが終了し、6月16日には第2回実力テストがあります。一区切りも目前ですね。体調管理には気を付けて、頑張れフォレスト生!
メディカルフォレスト上山
(次回のフォレストクイズ更新は6/20の予定です。)
出典
プライド月間について https://tokyorainbowpride.org/news/20241128/3483/ Tokyo Pride 2025 https://pride.tokyo/ 同性愛とDSM https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/article/20160218-OYTET50047/ 同性カップルと病院 https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/article/20151008-OYTEW55237/ トランスジェンダーの「治療」 https://www.gid-mcclinic.com/ 性的マイノリティと精神的健康 https://www.gid-mcclinic.com/lgbt-depression/ 性的マイノリティと医療機関 https://www.businessinsider.jp/article/271213/