第11回目のフォレストクイズ25です。今日・8月19日は「世界人権デー」。2003年のこの日にイラク・バグダッドの国連事務所本部が爆撃され、多くの死傷者が出る事件があったことが由来となっています。今現在も多くの方が人道支援に携わり、その中には医療従事者も勿論います。医師の職務、責務とは何か、ということはフォレスト生の皆さんが考えなければならないことでしょう。
さて、今回は8/19に関する人物を3人取り上げます。何問分かるかトライしてみてくださいね。
Q1.トリチェリによる大気圧と真空に関する実験の追試に成功し、この実験についてまとめた論文の中で「密閉した容器内で静止している流体の一点に圧力を加えると、流体内の全ての点で同じだけ圧力が増加する」という流体力学の基礎となる原理を発表した17世紀の人物は?
Q2.量子力学に基づくα崩壊の説明や宇宙誕生におけるビッグバン理論の提唱など様々な分野で実績を残した科学者で、相対性理論を分かりやすく説いた科学読本『不思議の国のトムキンス』でも知られるのは誰?
Q3.反戦活動家として1963年にはノーベル平和賞も受賞している、化学結合についての研究により1954年にノーベル化学賞を受賞した科学者は誰?
~~~答えは下にスクロール~~~
A1.(ブレーズ・)パスカル
パスカルは1662年の今日・8月19日が命日です。問題文にも登場した「パスカルの原理」や数学における「パスカルの三角形」「パスカルの定理」などに名を残すとともに、死後に刊行された『パンセ』で哲学・思想のジャンルでもその名が知られるなど、万能の天才でありました。同書にある「人間は考える葦である」というフレーズはあまりに有名です。
A2.(ジョージ・)ガモフ
ガモフは1968年の今日・8月19日が命日です。問題文に挙げた功績の他にも、DNAの二重螺旋構造の発見を受けて、「4種類の塩基が3文字用いられたコード」、すなわち現在の「コドン」の存在を最初に仮定した人物でもあります。
『不思議の国のトムキンス』は、主人公が様々な不思議な世界で、相対性理論などに基づく現象を体験するというあらすじのお話です。ガモフはこうした著作を通じて、多くの科学的知識を人々に分かりやすく伝えた科学者の一人でした。
A3.(ライナス・)ポーリング
ポーリングは1994年の今日・8月19日が命日です。ポーリングは構造化学(分子や化合物の配置、結合などを対象とする化学)の分野で活躍し、その過程で「混成軌道」や「電気陰性度」といった概念を考案しています。またDNAの二重螺旋構造の発見の前に「三重螺旋構造」の可能性を研究するなど、生化学や医学の分野にも活動範囲を広げます。更には科学者として原水爆の反対を示すなど平和活動家としても知られ、ノーベル化学賞とノーベル平和賞という全く異なるジャンルのノーベル賞を受賞した希有な人物でもありました。
皆さんは何問正解できましたか?今回出題した人物は幅広く知識を持ち、様々な分野で活躍した科学人ばかりでした。皆さんは自分の知識をどのように活かしていきますか?未来に向かって頑張れフォレスト生!!
メディカルフォレスト 上山
出典
パスカルの実験 https://kotobank.jp/word/%E3%81%B1%E3%81%99%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%A8%93-1580634
ガモフ https://kotobank.jp/word/%E3%81%8C%E3%82%82%E3%81%B5-3148564#w-46940
不思議の国のトムキンス https://www.hakuyo-sha.co.jp/physics/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%A0%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%80%80%E3%80%88%E5%BE%A9%E5%88%BB%E7%89%88%E3%80%89/
ポーリング https://kotobank.jp/word/%E3%81%BD%E3%83%BC%E3%82%8A%E3%82%93%E3%81%90-3170876#w-1594477
世界人権デー https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ha_er/page23_001558.html