医学部受験の皆さんへ」カテゴリーアーカイブ

天皇陛下執刀医、天野篤教授の講演会

2016年4月23日

22日に九段下のホテルグランドパレスにて、りそな総合研究所主催の朝食懇談会が開かれました。
演者は天皇陛下の執刀医、順天堂大学医学部教授の天野篤氏で、「心臓外科ひとすじ」という演題で講演をされました。

スライドを使いながら、順天堂の今後の展望やご自身の学生時代の思い出話から始まり、医師の駆け出しの頃のお話、40代、50代でのライフワークのお話など大変貴重な内容でした。
とくに、医師として生き抜くために、患者の命を救うために自己犠牲を惜しまず、全力で他人がしないことを主体的に実行されたきた姿は、拝聴していてとても感銘を受けました。

医学部を目指す受験生にとっても通じるお話もたくさんありました。
いまのうちに基礎学力をしっかりつけ、そのためにはタフな体力を鍛えることも忘れてはいけません。
医師はとてもハードな職業なので、粉骨砕身一生努力し続ける気持ちがないと途中で挫折するでしょう。

いまや、医学部での留年や放校がかなり目立つようになりました。
念願の医学部に合格しても、その後やる気がなくなり、研究についていけなくなると医師になることが難しくなります。
その意味でも、受験生は本当に医師になりたいのか、なぜその大学なのか、といった質問を自分に何度も問いかけてみましょう。

教務スタッフ

埼玉医大の大学生活

2016年4月18日

埼玉医科大学に来ればわかると思うのですが、本当に何もない田舎です。
ですが、住めば都といいますかとても楽しい大学生活を過ごしています。

授業を受ける場所は他に比べてきれいなのでとても快適です。
落合ホールという医学部生のみが利用できる勉強スペースもあり、試験前はここで勉強をし、友達と教えあったり情報を共有しています。

また、ほぼ全ての学生が部活動に入っています。
この大学にはサークルが存在しない為、全て部活動として活動しています。
そのためどの部活の練習はしっかりやっています。部活ごとに雰囲気はちがうのですが練習がきついところのあれば、練習はやるときはやって遊びも全力みたいな部活もあります。
周囲には何もないためなのかわかりませんが、部活も関係なく先輩、後輩、同期と仲良くなります。
大学全体で上下や横のつながりが強いのも魅力の一つだと思います。

今年の新入生は現役または1浪生が多く、かなり若返ったように思います。
ぜひチャンスを生かしてがんばってほしいです。

埼玉医科大学4年 KI

某大学で1学年留年50名発生!

2016年4月13日

最近はどこの大学でもカリキュラムが厳しく設定されているようです。
国際外部評価を受け、高い評価を狙う大学側の思惑があります。
そして医師国家試験の合格率を上げるために大学側も必死なのでしょう。

ある大学関係者から聞いた話によると、某大学で今年留年が50人出たそうです。
1学年でです。
さらに4年生が進級できず、200人もいるそうです。
入学したものの、ハードな勉強についていけず、気持ちが折れてしまったのでしょうか。

よく、医大生はいいます。
大学の研究に比べれば、大学受験の勉強は可愛いものだと。
大学ではとにかく丸暗記しなければならない量が尋常ではありません。
自分の身長よりも積み重ねたら高くなるほどの本を読まないといけないようです。

やはり勉強が嫌いな人は医学部に行ってはいけませんね。
毎日コツコツと努力を積み重ねられる人こそ、医学部に進学してほしいものです。
とくに女性は体力がないとついていけなくなります。

教務スタッフ

4回目のチャレンジで東邦へ

2016年4月8日

先日、4回目のチャレンジでついに東邦大学医学部に合格を勝ち取った生徒がいました。

いままで十分な実力があり、模試では偏差値70を超えながら、なかなか本番では結果につながらなかったWSさん。
それでも腐らず、コツコツ必死に毎日勉強を続けた結果、ついに東邦の繰上合格を勝ち取りました!

他学部に進学しようか、かなり悩んだと思いますが、最後の最後で神様からの贈り物によってどん底から這い上がることができました。

やはり、継続は力なり、ですね。
諦めないことの大切さ、続けていればいつか花が咲く、と信じて努力しつづけてきたWSさんに拍手喝采でお祝いしたいと思います。

本当におめでとうございました!!!
よい医師となって患者さんのために尽力してくださいね。

教務スタッフ

聖マリ繰り上げ状況

2016年4月8日

聖マリアンナ医科大学では4月5日に2度繰り上げ合格の発表がありました。

4月5日の段階で2名繰り上がり、そこで合格者が確定したようなのですが、その日のうちにさらに1名が繰り上がったのです。

それは、2名のうちの1名が辞退したのではなく、すでに合格が決まっていた人のなかで辞退者が出たようです。
その結果、同じ日に1名がさらに繰上合格となったとのことです。(大学関係者より)

今年は135番まで繰上合格が出ました。
これは例年以上の数です。
やはり例年以上に今年は国立大や難関大受験者がごっそり正規合格を持ち去り、その分繰上合格が激増したのだと考えられます。

教務スタッフ

医学部女子専門予備校の必要性⑥

2016年3月21日

≪女子医学部志願者の受験対策≫

東京には、もうひとつ、東大進学者が多い有名な塾があります。年に数回、クラス分けテストがあります。
そこに、お嬢様を通わせていたお母様から、「クラス分けテストのために個別指導の塾に行かせています。けっこう、そういう生徒っていますよ」と、お聞きし、とても驚きました。
そんな付け焼き刃の勉強をしていて、力がつくはずがありません。
そのお嬢様は、現役では合格できず、医学部専門予備校で1年を過ごし医学部に合格なさいました。
その塾に通っていた女医さん志望のお友逹もみんな浪人してしまったそうです。

フォレストでは、高卒生の集団クラス、個別指導、高校生の個別指導ともに、女子が十分に戦える大学には最低でも合格できるようにしっかり指導していきます。
東大の数学は5~6割取れれば合格圏内です。
フォレストでは、半分も正解しない問題を1コマ(80分)も眺めさせているような授業はいたしません。
一人ひとりが、医学部に合格する力をしっかりと身につく授業をします。

多くの大学の医学部はスピード問題や高い正解率を求める問題が出題され、8~9割を目指した学習が必要になってきます。
記述問題の場合、ただ答えを書けば良いというのではなく、点がもらえる答案作りをしなくてはなりません。
医学部受験を熟知したプロの講師でなくてはその指導は難しいのです。
フォレストでは、ベテラン講師が生徒の答えを添削し、高得点の取れる答案が作れるように、一人ひとり、しっかり指導していきます。

完全定員制の女子専門医学部予備校のフォレストで、女子は理数が苦手という潜在意識を取り払い、しっかり医学部合格に向け頑張っていきましょう。

教務スタッフ

医学部女子専門予備校の必要性⑤

2016年3月20日

≪秀才は3ヶ月で東大に合格する≫

『筑駒生は3カ月の受験勉強で東大に行く・・・・』 という記事が東洋経済オンラインに掲載されていました。
これは嘘です。はっきり申し上げます。

筑駒というのは、筑波大学附属駒場中・高等学校のことで、現、日銀総裁、黒田氏の母校です。
開成、灘は東大進学校として有名ですが、筑駒生は、灘にも合格している生徒がいます。
そして、筑駒生の80人前後は開成中学に合格し、入学を辞退しています。
筑駒は東大合格者数ではトップになれません。
なぜなら、高校の卒業者は160人くらいだからです。
しかし、現役東大合格者は卒業生の半分を超え、東京医科歯科大学医学部、慶應などの最難関医学部への現役進学者が10人くらいいる高校です。
さらに驚くことに慶應医学部に合格しても現役生だけで毎年5人以上が辞退しています。

さて、くだんの記事のことが嘘だというのは、彼らの少なくとも半分以上は、中学合格とともに6年間で東大を目指す塾に通い始めるからです。
さらに、中学、高校の、特に数学の授業は、東大を受験するのに十分なほどのむずかしい問題を扱っています。
文科省検定の教科書を使うことはありません。
そして、彼らが通う塾は高校2年の2学期には大学受験の範囲の学習をすべて終わり、完成期に入ります。

だから、高校3年の秋に文化祭に夢中になっても、その後の3ヶ月の追い上げで合格できるのです。
やることやらずに栄光は得られません。
地方の出身者が開成高校のテキストを見て、東大にたくさん合格するのは当たり前だと思ったと言っています。
弟が筑駒に通う都立高の生徒が東大に落ちた時、6年かけて積み上げている筑駒生たちに1年の浪人でかなうわけがないと東大受験をあきらめました。
高校受験から筑駒に入った生徒は、中学からの内部進学者の数学のレベルの高さに驚き、中学まで数学が得意であったのも関わらず大学は文系を目指す生徒が多くいます。
つまりは、筑駒生は、東大レベルの問題を解くのは特別なことではなくあたりまえ。
日頃の学習も受験と意識しておらずあたりまえとして勉強しているので、学校側も特別な受験指導をしているという認識はないのです。

それでは、医学部を狙う女子生徒が、彼らの多くが通う塾で一緒に机を並べれば、医学部入学できるのでしょうか?

高校の成績が、8割取れていれば可能性は高いです。
それは、塾での学習がちゃんと身になっていることを表すからです。
しかし、東大合格圏内に入る一部の女子以外は、高校2年までに挫折します。
それでも必死についていったとして問題が生じます。
東大以外を受験する生徒の保護者様は、夏休み前の保護者の個人面談で、「志望校のレベルには達しているので、もう塾の復習をしなくても良いです。」
と言われたそうです。
これは、一人だけの話ではありません。
私の知る東京医科歯科大学医学部の受験者も筑波大学医学部を志望する受験者も全く同じことを言われました。
それで、ある親子は困ってフォレストにご相談にいらっしゃいました。

東大に多く合格する塾に通っているからといって安心してはいけません。
しっかり点数を取れなければ無駄な時間と無駄なお金になるだけです。
途中で塾をやめるのは挫折感を味わうことになります。
しかし、医学部を目指す強い意志を持ち続けている受験生の場合、挫折とは考える必要はありません。
自分に合った問題の大学に目標を定め、しっかり学習することが医学部へ近づく方法です。

途中で塾を変え、夢をかなえた医学部生をたくさん知っています。
無理をしてしがみついて、医学部に合格するまで多くの時間を費やしてしまった生徒もたくさん知っています。

特に、研ぎ澄まされたセンスが必要な数学の難問を克服するのはむずかしいです。
だから、最難関の新御三家は多浪生も受かりにくいのです。

教務スタッフ

医学部女子専門予備校の必要性④

2016年3月19日

≪数学を解くには暗記、そしてひらめきが必要≫

医学部女子専門予備校の必要性②でご紹介した NEWSポストセブンの記事に、数学の高度な問題は「積み重ね」「ひらめき」が必要なんですが、この「ひらめき」は実際に手を動かしていかないと出てこない。女の子はそこで慎重に構えすぎて、手が動かなくなっちゃうんですね。」 という文章を見つけました。

ひらめきは、あてずっぽうに問題を解くことではありません。
何回も問題を解いて積み重ね、たくさんの引き出しに知識を詰め、自由自在に開け閉めを操れるまで熟知してこそ、はじめてひらめきが生まれます。
英語は時間をかけて学習しますが、数学はそれ以上の努力が必要な科目なのかもしれません。

また、数学はセンスが必要だとも言われます。
センスというのは磨かれるものです。

フォレストでは、女子だけの授業を通して、苦手意識を取り払い、問題を解けたときの喜びを実感していただきたいと思っております。
そして、面倒でも途中式を丁寧に書き、理論的に問題を解くことを積み重ね、根気強く努力していきましょう。
努力によって自信を持って問題に取りかかれるようになれば、きっと素晴らしいひらめきが生まれるはずです。
意欲的に問題を解き、それが楽しく感じられるようになればゴールはもうすぐです。

教務スタッフ

医学部女子専門予備校の必要性③

2016年3月18日

≪理数科目が苦手な女子は環境が作る≫

『女子は数学が苦手、「間違うのを怖がる」ことが一因?』と、いう記事が、THE WALL STREET JOURNAL   に掲載されています。
間違いを恐れることと、女子は数学が苦手という先入観によって数学の男女差が大きくなるというのです。

女子は、数学が苦手なのは『社会的・文化的に形成された性別』というジェンダ論に基づいたものとも言えます。
ジェンダ論によって形成されている『女子は数学が苦手』という状況は、女子だけの高校では、さらに深刻になります。
数学に苦手意識のある生徒がたくさんいる女子校で、どんな授業ができるでしょうか?
数学が苦手だから文系に行こうとしている生徒に、どんな授業ができるでしょうか?

首都圏の女子校で医学部に合格できるレベルの授業をする高校は少なく、私の耳に入っている女子校の名前はたった2校です。
だからといって、共学ならこの理数科目の男女差はなくなるのでしょうか?
それも、むずかしいようです。

日本は、戦後、法の下では男女平等となり、男女雇用機会均等法ができ、社会への女性進出が著しく増えました。
医学への女子の進出にもめまぐるしいものがあります。
しかし、子どもの頃から女子は、「女の子なんだから・・・」と言われる場面に遭遇している人は多いのではないでしょうか。
男子もそうです。
「男の子なんだからメソメソしない」「男のくせに女の子に重いものを持たせて」とか非難を浴びることもあったのではないでしょうか。

ですから受験勉強の場において、男子は難しい問題を何とか解こうと努力しますが、優秀な女子の中でも、難しい問題があると男子に頼って教えてもらうというシーンを見かけます。

欧米からレディーファーストというマナーが入り、男女平等とうたいながらも女性は守られるべき存在となり、男女が一緒にいると、男女お互いの能力が同じ土俵では発揮しにくい状況を作り出しています。

そして、男子より理数科目ができないのはしょうがない。
その『しょうがない』という気持ちでは絶対に学んでほしくないから、医学部女子専門予備校メディカルフォレストが誕生した一因があります。

教務スタッフ

医学部女子専門予備校の必要性②

2016年3月17日

≪新御三家は女子に不利?≫

新御三家(慶應、順天、慈恵)の入試は女子に不利だといわれています。
数年前、慶應と慈恵の入試担当者にそのことを尋ねました。
慶應の担当者は、「成績順だけで合否を出している」、慈恵の入試担当者は、「女子は男子より数学と理科が苦手だから」と、答えてくださいました。

本当に女子は男子より理数科目が苦手なのでしょうか?

NEWSポストセブンに 『有名進学塾のトップ層小学生 「小5の算数」で男女差が出る!』 という記事を見つけました。
ここに出てくる塾は私もよく知っていますが、本当に上位のクラスには女子が少ないです。
男子に比べ、女子は成長が早く、精神的にしっかりしていて目標を持って学習している子が多いにもかかわらずです。
それはなぜなのでしょうか?
私も、算数の出来によってクラスが上下し、他の科目のできぐあいではあまり動かない生徒を見て、このS塾のクラス分けは算数で差がつくのではないかと感じていました。

S塾の2015年4月の首都圏中学の合格率80%の偏差値は次の通りです。
男子校 筑波大付属駒場中学校70
男子校 開成中学校66
男子校 聖光学院中学校63
共学 渋谷教育学園幕張中学校2次63
女子(共学)慶応義塾中等部63(男子56)
女子校 桜蔭中学校62
共学 渋谷教育学園幕張中学校1次62

S塾の保護者会では、「自分の偏差値より5以上高い中学を目標にすると、子どものモチベーションが上がる」と、話された先生がいらしたそうです。
女子の入れる学校は63が最高なので男子よりムリをしなくてすむ、という考えがどこかで働いてしまうのかもしれません。
前述のNEWSポストセブンの記事では、「自分は算数が苦手」という思い込みが一番やっかいだと言っています。

教務スタッフ