医学部受験の皆さんへ」カテゴリーアーカイブ

医学部入試の繰り上げ合格①

2016年2月11日

10日に岩手医科大学の繰り上げ合格者が14名発表されました。
すでに、正規合格者(募集要項記載の合格発表で合格となった受験生のこと)の手続きを締め切った大学は少しずつ動きがあるようです。

医学部の場合、文系の学部と異なり定員増となった場合は、教員と教室を確保すれば良いというわけではありません。
医学部は小グループでの授業が多く行われています。
実験、実習などの十分な設備が必要です。
医師となるための授業の質を下げるわけにはいきません。
医学部の6年間の教育予算は学生個人が納める学費では納まりきれないほどの莫大な費用がかかります。
そのため、夏ごろに文部科学省から許可が下りた人数増しかできません。

よって、入学辞退者が出た人数を、その都度、繰り上げ合格者として、各大学のやり方で決めた順番で受験者にその連絡が届きます。

しかし、例年の状況から見て多めに正規合格者を出す大学や、合格発表後、すぐに繰り上げ合格者として発表、書類発送する大学も少なくありません。
一方、国公立大学併願者の多い東京慈恵会医科大学は、すでに辞退者が出ていても、例年、国公立大学の発表の頃から動くようです。

教務スタッフ

東京医科大学医学部と日本大学医学部

2016年2月8日

両校とも、国立大学医学部の上位校併願者が多いと思われます。

東京医科大学のセンター利用は5教科ですが、英語のリスニング50点がプラスされ、950点満点なのでご注意ください。
例年からみると、国社で7割5分、英数理で9割あたりが合格ラインではないでしょうか。
私立専願者も、センターの英数理で9割以上が取れるくらいの力がつくと合格が確実に見えてくるのではないでしょうか。

東京医科大学の今年の繰り上げ合格の発表は、3月1日です。
その間に日医、昭和、順天などが動くので、東京医科大学の繰り上げは、回転が早いことが予想されます。
日大の繰り上げ合格者は、例年、合格発表後すぐに発表になり、ある程度の合格者人数を囲ってしまうのに加え、多くの名医を輩出し人気も高いせいか、繰り上げ人数は慈恵、日医、東京医科と比べ多くはないようです。

教務スタッフ

医学部入試の成績開示

2016年2月5日

4日の日経新聞の朝刊の一面に、厚生労働省が2017年度から大病院に治療実績の公表を求める方針であることが掲載されました。
病院の仕事が益々過酷になることが予想されますが、医師になりたいという強い志しがあるならば、大学及び付属病院の評判やマスコミに振り回されることなく、合格のチャンスを掴んでいただきたいと思います。
どこも大なり小なり問題はいつでも生じます。
数年前のことですが、優秀な生徒を取るため、借金をして学費を下げたと聞く大学もあります。
大学の経営状況も世間に広まる噂だけではわからないものです。

受験に対してもいろいろ噂が駆け巡ります。
ご自身の実体験だけで感じたことを信じれば良いのではないでしょうか。

さて、今年の私立医学部も大詰めを迎えております。
受験者数から見ても思い通りにいかなかった人はたくさんいることでしょう。
フォレストにもすでに来年の受験のために、連日、見学に来てくださっています。

入試の成績開示をしている大学は年々増えていますので、今年の受験の経験を明日に繋げるためにも、是非、成績開示をしてください。
そして、自分に何が足りなかったのかをしっかりと見据えた上で、これからの道を歩いていただきたいと思います。
成績開示の有無や方法は各大学のホームページ、募集要項に載っていますが、ほとんどの大学で開示請求の際、受験票が必要となりますので、ご注意ください。
また、公にしていない大学でも、入試担当に直接問い合わせをすれば成績開示をしている場合があります。

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教務スタッフ

日本医科大学医学部と東邦大学医学部②

2016年2月3日

東邦大学医学部は2013年の入学者から6年間の学費が600万円くらい下がり2500万円台となり、難度がさらに増しました。

東邦は英語配点が高く、東邦の独特な英語問題を解ける英語力のある受験生が合格しているようです。
他方で、英語が特に取れるわけではないが、4科目平均してある程度取れているという受験生も合格しています。
しかし、数学の問題はなかなか点がでないようです。
合格者でも、数学の正解率が半分を割っていると自己採点しています。
英語の分を数学で取り戻すのはなかなか難しそうです。

一方の日本医科大学は、学長が変わりました。
試験日が早まり、今までは慈恵、日大、東京医科などと同じ頃に合格発表をしていましたが、今年は、東邦、昭和などと同じ時期に合格が発表されます。
来年から前期と後期の2回試験が実施される為、今年は前期の日程を試したのかもしれません。
この2点から、入試状況に変化がみられるかもしれませんが、昨年までですと、慶應、順天、慈恵、昭和などの成績上位層が合格する大学と比べると学費が高く、難度の高い問題が出題されることから、受験倍率が低くなっていると考えます。

日医は倍率が低くとも、難しい問題に挑まなくてはならず、特に数学は東大レベルの問題を鍛錬したことのある受験者が合格しています。
しかし、合格者の中には、自己採点で数学が3割くらいで合格した生徒もいましたが、英語はほぼ完璧とのことで、昭和などにも合格していることから、理科も十分取れたのだと思います。
したがって、日医は3科目で稼げれば1科目の失敗があってもなんとかなりそうで、他の大学が残念な結果となっても力のある生徒なら4科目すべての学習が間に合わなかったとしても日医に受かっています。
すでに日医の2次は今日から始まっています。
明日からは東邦の2次となりますが、1次より2次で受験票を忘れる受験生がけっこういますのでご注意ください。
もし忘れても、集合時間にさえ間に合えば、係の人が何とかしてくれるはずです。
取りに戻って遅刻すると受験資格がなくなる場合があります。

教務スタッフ

日本医科大学医学部と東邦大学医学部①

2016年2月2日

昨日は日本医科大学と東邦大学の一次試験の発表がありました。

日本医科大学は慶應大学医学部と東京慈恵会医科大学とともに私立医学部御三家といわれ、日本最古の私立医科大学である伝統校です。
東京女子医科大学、東京医科大学はその前身の済生学舎、旧制日本医学専門学校の卒業生や分枝派によって創設されています。
埼玉医科大学の創設者も日本医科大学の出身です。
野口英世博士が、済生学舎のご出身であることは、皆さん、ご存じでしたでしょうか?
また、大学校舎の隣に同窓会館があります。
ここには、森鴎外が1年ほど住んだこともありましたが、その後、夏目漱石が居住し、「我輩は猫である」の舞台と親しまれた「猫の家」の跡地で、夏目漱石旧居跡として、文京区指定史跡となっています。

一方、数年前、NHKの朝の連続ドラマで堀北真希さんの「梅ちゃん先生」が放送されましたが、梅ちゃんの通った城南女子医学専門学校は、東邦大学の前身である帝国女子医学薬学専門学校がモデルとなっています。
ドラマの舞台となった東京の蒲田に在ります。
住所は大森なのですが、京浜急行梅屋敷駅、JR・東急蒲田駅から徒歩圏内です。
JR蒲田駅の東口から路線バスに乗ると、大学に隣接する病院の前で下車することができます。
東邦大学は理系の総合大学で、医学部のすぐそばに看護学部の校舎があります。
部活動の一部は看護学生と一緒のせいか少々優しい雰囲気があるようで、どちらかと言うと女子にオススメの大学です。

教務スタッフ

インフルエンザ対策

2016年2月1日

風邪、インフルエンザの予防には、ウィダーインゼリーのビタミンがよいでしょう。
また、筑波大学で微生物の研究をなさっている星野教授によると、インフルエンザの予防に明治のR-1ヨーグルトが効果的だそうです。

また、石鹸で手洗いするのは予防の効果にはもちろんなのですが、この石鹸成分を含む液体歯磨きでうがいをすると良いと内科の先生にお聞きしました。

部屋はいつも適度な湿度を保つため、特に寝ている間に加湿器の水がなくならないように、寝る直前にタンクの水の補充を忘れないようにしましょう。

さらに、空気洗浄機も大活躍する時期ですね。
皆さまも合格に願いをこめて、様々な工夫で乗り越えてくださいね。

教務スタッフ

医学部受験の日の朝食

2016年1月31日

受験生も保護者様もそろそろお疲れが出ていることかと思います。
ご苦労様です。
東京はとても寒い週末を迎え、とくに郊外で行われた北里大学、獨協医科大学、埼玉医科大学などの受験者は大変だったのではないでしょうか?
風邪をひかないようにご注意くださいね。

私立医学部試験は1次試験を受けてから合格するまで、最短で杏林の6日ですが、ほとんどの大学は10日から半月かかります。
補欠になると3月末、もしくはその大学の入学式前日まで落ち着かない気持ちで過ごすことになりますが、皆様、体調を整えて頑張ってください。

今日は、医学部受験生のご家庭で大人気のお料理をご紹介します。
サバの味噌煮とビーフシチューです。

青魚と牛肉を食べさせるようにしたのは、青魚は記憶力をアップさせ勉強の効率が上がるとのこと。
牛肉も脳を活性化させると同時に、体も活性化させるようです。
朝が苦手でいつも午前中ボーと過ごす受験生は、受験の日は朝からお野菜たっぷりのビーフシチューを食べ、最初の科目からちゃんと頭が働くようにしましょう。

教務スタッフ

医学部受験の番狂わせ

2016年1月30日

ベネッセ駿台模試
A:合格可能性80%以上
B:合格可能性60%以上80%未満
C:合格可能性40%以上60%未満
D:合格可能性20%以上40%未満
E:合格可能性20%未満

河合塾模試
A:合格可能性80%以上
B:合格可能性65%以上80%未満
C:合格可能性50%以上65%未満
D:合格可能性35%以上50%未満
E:合格可能性20%未満

上記は予備校2社の模試の結果における合格判定基準です。
先日、「模試でB判、C判取れてたのに1次通らなかった。
あとD判の大学しか残ってない」と嘆き、自信をなくしかけている受験生を見かけました。
D判の大学は無理でも、B判、C判の大学は行けそうと思っていたのでしょうが、B判、C判でも10人に3〜6人は思い通りにいかない結果であることを再度、認識してなくてはなりません。
たとえA判でも100%ではありません。
しかも、たいていは10月までの模試の結果です。
私立医学部入試は1月の後半から始まりました。

最後に模試を受けてからみなさんの力はそのままでしょうか?
夏以降、部活をやめてようやく受験に集中できた現役生がいます。
秋以降、だらけてしまった人もいれば、さらに集中して頑張った受験生もいます。

ですから、各大学毎に問題の特徴が異なり、僅差でひしめき合う医学部受験においては、たとえA判が取れていても、D判だったとしても、合格予測は難しいです。
模試でE判が出ていた受験生の実力不足は否めませんが、秋以降の頑張りと問題の相性によっては合格することもあります。
そのようないわゆる番狂わせの受験生を多く見てきました。
医学部1次試験の合格ラインあたりにはたった1点に100人が並ぶと言われます。
実力がある、なしに関わらず、その日の試験で1点でも多く取った受験生が2次に進みます。
あなたも、あと1点だったのかもしれません。
残りの試験、終了間際まで1点でも多く取るために、ただがむしゃらに挑みましょう。
そして、受かると良いなではなく、なにがなんでも女医への道を自分で勝ち取りに行きましょう。

教務スタッフ

私立医学部受験の後半戦

2016年1月29日

これまでにすでに受験を終えた大学のある受験生は多いと思います。
そして、残念ながら、その結果が思い通りでなかった受験生もいるかと思います。
でも、それを逆にチャンスと気持ちを切り替えてみてください。

1月に受験した医学部すべてに合格した生徒がいました。
そのため、1次試験と2次試験で、連日となり、緊張もともなってすっかり2月初旬の第1志望の1次試験の頃には、疲れ果て、集中力も途中で切れてしまい、志望校含む2月の試験はすべて1次で残念な結果になりました。

一方、1月の1次試験は重ならないように出せるだけだしたと言っていた生徒がいましたが、結果を残せず、東京女子医科大学の1次試験の後、スケジュールがぽっかりと空いてしまいました。
しかし、その期間、集中して勉強して、昭和のⅡ期に合格したと報告を受けたことがあります。

なんとか気持ちを切り替え、もう一度テキストを見直し、体制を建て直してこれからの試験に集中しましょう。

教務スタッフ

私立医学部の滑り止め

2016年1月28日

今日は東京女子医科大学の1次試験です。
スタッフも、受験生の今までの頑張りが報われて欲しいと願いながら、朝から落ち着きのない気持ちで過ごしています。

よく抑えの大学という言い方をします。
でも、医学部においては抑えの大学はないと思ってください。
模試においては偏差値が僅差ですがランク付けされています。
偏差値というのは50に近づくほど該当人数が多くなります。
つまり、競争相手が増えるだけなのです。

本校で3浪目を過ごし、東京医科大学と東邦大学の医学部に合格したAさん。
実は岩手医科大学を落としています。
Aさんは2浪目のときは、杏林大学と東海大学の補欠繰り上げを待っていましたが合格通知は届きませんでした。
その年、聖マリアンナ医科大学も受験しましたが1次合格まであと6点でした。
2浪目で決めたいと思っていたAさんは、模試の結果から、ここなら受かるだろうと思って受験校を選んだそうです。
Aさんは、逃げの姿勢でいたからダメだったのではないかと反省し、3浪目は弱気にもならず、自分と問題の相性が良いところを選び、見事、夢を叶えました。
その年の受験は、不思議と不安もなく、弱気にもならず、フォレストのスタッフにすぐそばで支えてもらっているという安心感から無心で望めたと言ってくれています。

よく、スポーツの試合でも無心で望み勝利を得たという話を聞きますよね。
受験生のみなさん、医学部は偏差値に関係なくどこも激戦です。
無心で最後まで頑張り抜きましょう。

教務スタッフ