メディカルフォレストで毎朝行われるモーニングテスト。28日に行われたテストは「日本語」で、趣旨判別問題が出題されました。「文章が何を言わんとしているのか=筆者の主張」を読み取る問題です。
池袋校の正答率が50%と今一つ振るいませんでした。(ちなみに自由が丘校は88%、札幌校は100%)文章は森本哲郎のもので特別抽象度が高いわけではなく、比較的読みやすいものです。
正解の出し方はこうです。一読すると、この本文のキーワードは「歴史」だとわかる。(「歴史」について触れている選択肢は2,3,4,しかない。)2段落に「歴史」と「実体」の関係が述べられ、8段落に「実体の喪失」=「歴史の抹殺」とある。決定打は、最終段落9段落の冒頭「いま私たちにとって一番大切なことは、改めて歴史というものを考え直してみるということではないか。」とキーセンテンスが出てくる。「歴史」を「考え直」してみようと言っている選択肢は2しかない…。2が正解だ。正解にたどり着いた人は、だいたいこんな感じではないでしょうか。
なぜこれほど明快な問題に引っかかったのか。誤りの選択肢をチェックしてみましょう。
1を選んだ人、いませんでした。よかったです。
2を選んだ人、読解の基本が身についています。自信を持ちましょう!
3を選んだ人、そそっかしい人です。選択肢の文末「残念だ」は本文の趣旨からは出てこない内容 です。
4を選んだ人、部分(単語)にとらわれすぎて、全体が見えていません。
5を選んだ人、もっともらしい言い方(論理)にだまされやすい人です。選択肢の内容自体は間違っていませんが、本文の趣旨ではありません。(設問の要求からずれています。)
「日本語」は受験科目ではないからと言って、軽視しない方がよいでしょう。間違えた人は似たようなことを主要科目でもやっている可能性があります。どんな問題にどのように間違えたかに、その人の「癖」や「特徴」が表れます。そこを見つめ直し、修正していくこと、それが得点アップの鍵を握っていると考えます。
笹沼