医学部入試の面接」カテゴリーアーカイブ

腎臓内科医のお仕事

2024年11月10日

こんにちは!
長すぎる夏と短すぎる秋が終わり、いよいよ冬に突入という気配のある今日この頃です。
衣替えは終わりましたか?冬支度をしっかり整えて、ぜひ受験期を準備万端の状態で迎えてほしいなと願っています。

メディカルフォレストを卒業し早4年。医学生としては4年生の冬ですので、素人目線ではありますが、今回は臨床実習で回った診療科についてご紹介したいと思います。

今回は、これからやってくる冬に特に忙しくなると言われている腎臓内科です。
正確には夏と冬が腎臓内科の忙しい時期だそうですが、透析管理や慢性腎臓病を診るイメージのあるこの診療科になぜ季節性があるのか、私は実習に行くまでピンときませんでした。
しかしながら実際に学んでみると腎臓は尿を生成するだけでなく、ホルモンを分泌したり全身の水分や電解質のバランスを調整してくれたりと様々な働きを担っています。
また、尿を排泄するということは体外の菌やウイルスにもさらされ得る臓器であるということを意味しています。
ただでさえ寒くて乾燥した冬の環境はウイルスや細菌にとって有利ですが、寒さに伴って免疫力が下がりがちな人間の身体はより一層それらのターゲットになりやすいです。
免疫力が下がっていると若くても腎盂腎炎で入院、ということがありますので免疫力向上に努めましょう!
ちなみに夏に忙しくなる理由は熱中症により体内の電解質バランスが崩れやすい季節だからだそうです。

また、医学部受験生に紹介するにあたって腎臓内科の特徴的なところは計算や数値のチェックが多いところかなと思います。
例えば血液透析であれば3日分の腎臓の働きを数時間で行わなければならないので、その人の体重や身体の状態を見て除去する水分や補う物質の量を計算します。そして腎臓は身体の奥にあって簡単に肉眼で診られる臓器ではないので、血液検査や尿検査で得た検体の数値も診断にとっても有用です!ということでもしかすると数学や数字が好きな人に向いていたりするのかもしれません…。

けれども一番の発見だったのは”腎臓”内科と言いつつ実際は腎臓だけでなく全身も診ており、腎臓”内科”でありながら外科的な処置もたくさん行っているということです。ですので、患者さんの全身状態を総合的に診て診断・治療したい人や、外科的な処置も内科的な治療も両方やってみたいという人にも向いているかもしれません。

将来自分が目指す医師像が固まってくると小論文が書きやすく、面接で答えやすくなりますし、何より志が強固なものになります。
勉強に行き詰まった時にはぜひ、自分が医師になったらどんなことをしたいのか考えを巡らせてみてください!
一緒に頑張りましょう!

がんばれ★フォレスト生

メディカルフォレスト卒業生 深見

生成AIと志望理由書

2024年10月26日

皆さま、こんにちは。

一部の大学では既に終了していますが、多くの医学部の推薦型選抜試験と総合型選抜試験の出願受付期間が近づいてきております。

生成AIを使った志望理由書や自己推薦書の作成について、昔は聞くことがありませんでしたが、ここ数年話題になること増えてきました。

出願に必要な志望理由書の内容を生成AIに作成させることはどうなのでしょうか。
各大学のホームページでは、生成AIの活用についてガイドラインがありますので、そちらを見ておくのが一番良いでしょう。
私が今まで確認できた大学の限りでは、使用を認めず、自身で作成した書類を提出するように、と示されています。

生成AIに文章の作成を頼むと、本当に“それっぽい“文章を作ってくれます。ただ、それは大学のアドミッションポリシーを理解したものであるか不明で、志望するに至った自分ならでは理由も当然含まれません。誰にでも当てはまりそうな”無難な”文章が完成します。仮にアドミッションポリシーの内容が回答にあったとしても、それが本当に間違いないものなのか、確認も必要です。これには時間も要します。

さらに出願に使用した書類は面接の参考資料にされることも多いです。
提出した内容について適切に答えられなければ、結局自分で書いたほうが良かったという結果になるかもしれません。

大学のことについて知らなければ、基本的にちゃんとした志望理由書は書くことができないと思います。
評価をする大学側は今まで洗練された志望理由書をたくさん読んでいますから、おそらく生成AIで作成した志望理由は見抜かれるのではないでしょうか。
生成AIは大変便利なものですが、万能ではありません。気を付けるべきポイントだと思います。

メディカルフォレストではプロの講師が志望理由書の添削指導もそれに基づいた面接指導も行っております。アドミッションポリシー他、参考にすべき資料も適宜指導をしています。
先日、東北医科薬科大学の総合型選抜においても書類審査の一次試験を突破した生徒が出ました。

この後も多くの試験が続きます。
体調に気を付けつつ頑張ってください!

医学部専門予備校メディカルフォレスト 大内

医学部入試の二次試験

2024年1月7日

こんにちは
メディカルフォレスト卒業生の深見です。
元日から大きなニュースが相次いでおりいつもと違う新年の幕開けではありますが、受験生のみなさんはどうか今まで通り、積み上げてきたものをより高めながらそれぞれの受験初日を迎えてほしいと心から願っております。

私個人としては今年度最後のブログ投稿なので、今回は医学部受験生が最後に挑む関所である二次試験について記したいと思います。
実際二次試験の評価を数値化して知る機会はほとんどないので、私自身も自分の評価についてはよく分からないのではありますが…。
私が二次試験を受ける時に特に意識していたことが2つだけあるのでご紹介したいと思います。

1.楽しむこと!
2.素直であること!

”なんだ、そんなことか”と思われる方もいらっしゃると思います。しかしながら二次試験のコツはとにかくシンプルにすること!だと私は考えています。
なぜなら、一度でも医学部の二次試験を経験された方なら誰しも感じられることかと思いますが、本当に本当に緊張するからです。
小論文にしても面接にしても、この数分の試験でやっと通った一次試験が白紙になってしまうかもしれないという恐怖を常に抱えながら臨まなくてはならないからです。
特に私が受験した年はコロナ禍真っ只中だったため換気もかなり入念で、寒くて震えているのか緊張で震えているのかよくわからないまま待ち時間を過ごした…という思い出がいくつもあります!
ですが、二次試験というのは個人の考えを人に、それも目指している先にいる医学部の教授たちに見ていただける機会でもあります。
私自身は長らく一次試験で与えられた問題に対しての正しい答えのみを答えなくてはならない受験生だったので、何だか新鮮で率直に楽しく考えを記したりお話ししたりしていたことが思い出されます。
そして、緊張しているときに飾った言葉や思ってもいない意見をすらすらと述べることは不可能です。
実際に試験を受けてみると、思いがけないテーマの小論文が出題されたり、面接で想定外の返答をされることもあります。
それでも、分からなくても驚いてしまっても、素直に自分らしい返答ができればそれで十分なのだと私は思います!
きっと結果はついてきます。

最後に自分自身で”やりきった…!”と思えるような二次試験を終えられるよう、ぜひ面接官の先生方とのコミュニケーションを楽しんでくださいね!
応援しています。

医学部専門予備校メディカルフォレスト 深見

受験後のメンタル

2023年11月25日

いくつかの医学部の学校推薦型選抜、総合型選抜が終了し、受験を終えた生徒たちにどうだったか感想を聞いています。

合格発表が出るまでの間、落ち着かない日々が続きますが、ここで不動の精神で勉強に励める人は強いです。

去年、全然手応えがなかったと嘆いていた生徒が顔色を悪くしていたのですが、結果見事合格しました。

面接官の表情や反応が同じでも、個人によって受け取り方は違います。笑顔で面接してくれた試験管に対して、ポジティブに受け取る人もいれば、裏があるのではないか、とネガティブになる人もいます。そんなことを考えても何も変わりません。
目の前のやるべきことに目を向けていきましょう。今回ミスをしたこと、こうすればよかったと思うことも次に繰り返さないようにと繋げればいいのです。この点は模試と同じですね。

また、生徒から同時にヒアリングした受験の内容も、とても詳細で次年度の生徒のために役に立つと確信が持てます。

去年、協力してくれた皆さん、とても役に立っていますよ。

医学部専門予備校 メディカルフォレスト池袋校 大内

面接対策

2023年11月8日

受験生の皆さん、普段から新聞に目を通す習慣があるでしょうか。
そろそろ気にして欲しいことは、面接でよく聞かれる、「最近気になったニュースは?」という質問に対する準備です。
「日々の勉強が忙しくて、ニュースを見る時間がありませんでした。」というのは、模範的な答え方ではありません。
ネットニュースでもよいので、医療関係のものと医療関係以外のもので気になる話題を、今の内からチェックしておきましょう。

医学部専門予備校メディカルフォレスト 笹沼

推薦入試を受ける医学部受験生のみなさんへ

2023年11月6日

こんばんは
メディカルフォレスト卒業生の深見です。

推薦入試の時期が迫ってきて、そろそろ焦ったり不安になったりという医学部受験生も多いかと思います。
誰しも年越し前・クリスマス前に医学部合格が決まればそれはそれは嬉しいもので、だからこそその狭き門にはたくさんの受験生が押し寄せます。
今の時期、”もしダメだったら…”とマイナスに考えてしまうのも無理はないですが、推薦を受ける方はぜひ”チャンスが一つ増えた!”と考えて前向きに受験を戦ってきてほしいなと思います。

というのも、私は医学部の推薦入試を一度も経験できないまま医学部生になったからです。
もともと医学部進学という選択肢のほぼない高校出身だったため、推薦入試・地域枠入試といった医学部入試に関する重要な情報を得る機会がなかなかなく、地元の大学に行きたいという厄介なこだわりもあったため、気づけば推薦入試の年齢制限が…という状況でした。
しかしながら、のちに推薦入試を受ける友人を見送ったり、この評定平均だったら受けられたのに…と思い返したりするときには本当に推薦入試受けてみればよかったなと悔やまれました。
受けても未来は変わらなかったかもしれないし、いまになってみれば一般入試で入った現在の大学にもとても満足しています。
でも、受験生にとって一番長く感じる合格をもらうまでの期間。
結果はどうあれ、自分にある全てのチャンスを余すことなくすべて使った!という事実は精神面での大きな強みになると思います。
そしてもちろん、他の受験生よりも場数を踏んでいるという点でも受験に対するアドバンテージになるはずです。
これから推薦入試を受ける受験生のみなさんが、せっかく手にしたチャンスを惜しみなく発揮して存分に戦えるよう心から願っています。
落ち着いて、普段通りの自分で!

医学部専門予備校メディカルフォレスト
深見

志望理由書

2023年10月21日

医学部の推薦受験や総合型選抜は出願時期が11月上旬の大学が多く、

受験する方は今が出願準備に忙しい時期かと思います。

志望理由書や自己PR、高校に依頼する推薦書、大学によっては医療関係者からの推薦書が必要になる場合もあります。

募集要項をしっかりと確認しましょう。

多くの大学で必要となる志望理由書や自己PRにおいて、悩む人は多いです。

「自分は目立った特別活動をしてこなかった」「何もありません」など。

果たして本当にそうでしょうか?

USJの経営を立て直したことでも有名な森岡毅さんは

“同じ特徴が「宝物」になるか、弱点になるかを決めているのは文脈である。“

と言っています。

自分では普通だと思っている経験でも、他人に話すとビックリされることはよくあるものです。視点を変えれば短所も長所になり、短所も長所にだってなり得るのです。

悩んだ時は自分一人で考えることはせず、他の人にも相談してみましょう。違った視点からの自分の評価が見えてくるかもしれません。

 

医学部専門予備校 メディカルフォレスト池袋校 大内

受験時のマスクについて

2023年10月4日

新型コロナウイルスが5類に移行してから、通勤中に周りを見ていますと、マスクを外す人が増えています。
試験の当日、マスクはどうすべきなのでしょうか。
結論を言うと、

「募集要項を確認せよ」

となります。

少し前にネットニュースで、今年度の共通テストにおいては「マスク着用は義務付けなし」というような題目をいくつか目にしました。

大学入学共通テストを運営する大学入試センターのホームページのQ &Aを見てみても「試験当日、マスクの着用は個人の判断となりますか。」という質問に対し以下のようにあります。

“現時点の政府方針では、マスクの着用は個人の判断に委ねることを基本とされています。
 その上で、今後の政府方針や感染症の感染状況を踏まえ、今後検討を行い、必要に応じて大学入試センターのホームページ等において情報を提供します。”

ところが、試験日が近づいてきた東海大学医学部の総合型選抜「希望の星育成」や特別選抜の「展学の勧め」の募集要項には以下のようにあります。

“試験当日は、試験中を含め「不織布マスク」を必ず着用してください。”

2021年の共通テストではマスクを正しく着用するように再三指示されたにも関わらず、従わなかった受験生1人を失格にした。というニュースが話題になりました。

この是非はさておき、現在、受験生の中には既にほとんどマスクなしで過ごしているという人も多いでしょう。油断していると当日マスクを持っていないことで、思わぬ失点に繋がってしまう可能性もあります。
そんなことがないように、募集要項は必ず確認しましょう。

面倒であれば、マスクを持ち歩いていればいいと思うかもしれません。
ですが、現在ほとんどマスクをしないで生活している人が、急に試験時にだけマスクをして問題を解いたり、面接の受け答えをすると、どうでしょう。個人差はあれど、集中の度合い、話し方も多少なりとも変わってしまうと思います。
模試を受ける際や、自分で時間を測って過去問を解く場合、面接練習をする時、実際の受験と同じ状況で臨むのが良いですが、マスク着用の有無もそれに当たります。

細かいことですが、小さなことで結果が左右されるのも確かです。
本番で良いパフォーマンスを発揮するためにも、マスク着用について一度は考えておきましょう。

医学部専門予備校 メディカルフォレスト池袋校 大内

面接対策講座

2022年11月16日

こんにちは!11月も半分が過ぎました。
今年もあと1カ月半と思うとはやいですね…

コツコツと積み重ねていくのみです!!!

共通テストまであと59日。
医学部受験初日まであと63日。

本日は、推薦・総合型選抜を受験する生徒にむけて、「面接対策講座」を実施しました。
試験当日と同じように、スーツ着用で緊張感を持って取り組みました。
普段は会わない各校舎の生徒が集まり、集団討論。
自分の伝えたいことを相手に完結に分かりやすく言葉にするのはなかなか難しいですよね。
しかも緊張すると頭もうまく回らなくなったりします。
本番前に緊張感のある雰囲気で、とても良い練習になったと思います。

終わったあとどうだったか感想を聞いてみたら、
「自分の思ってることを相手に伝えるのは難しいと実感した!受けてよかった!」
「自分の癖に気付いた!」などなど
話していました。

今日の先生のアドバイスをよく振り返っておきましょう!
他の生徒の良い部分を参考にしたり、また改めて自分の良い部分、得意な部分を再認識したり。今日の気づきを大切に!
本番にむけて、この経験をいかしてさらに準備していきましょう◎

教務スタッフ 橋本

面接対策

2022年10月28日

こんにちは、アドバイザーの望月です。

1日の寒暖の差が大きくなりはじめました、体調を崩さないように気を付けてくださいね。

今日は「面接試験」について少しお話します。

面接試験は、書類や筆記テストなどでは判断ができない人物像や能力・意欲などを、実際に会って見極める試験です。面接のスタイルは、面接官と受験生が1対1の他、多対1など様々な形式があります。また、受験生同士でディベートさせる大学も増えています。志望動機、自己PR、趣味、高校生活のことなど、基本的な質問から予測しないような質問もありますので、わかる範囲で「誠実」に答えるようにしっかり準備をしてください。

面接練習は、必ず受けましょう。自分では気づかない「癖」が見つかるかもしれません。試験会場への入室から着席、お辞儀の仕方などの基本動作も、何度も練習してほしいです。あらかじめ面接練習をして慣れておき、内容について丸暗記はしないようにした方がいいです。内容をただ暗記したり、本心と違うことを言ったりすると、経験豊富な面接官は一発で見抜くはずです。同様に、しっかり考えを深めておけば、そのことを面接官は理解してくれます。それを認識しておくことが、いちばんの対策になります。

ディベートでは、自分の意見を述べるだけでなく、他人の意見を聞く態度も重要になります。

また、小論文と同様に、時事問題や社会問題への関心を持ち、自分なりの意見が言えるようにしておくことも重要です。

筆記試験の勉強に夢中になってしまう時期になりましたが、医学部入試では「面接試験」もかなり重要になりますので注意が必要です!

大学入試共通テストまで、残り78日!

医学部受験初日まで、残り82日!

がんばれ、フォレスト生★

アドバイザー望月